📖 創作･携帯小説

浅井和希は小柄な男だが、勉強はまあまあ出来てたので、1流大学へと進学出来たが、どこにも就職出来なかった。1次面接ですら通らなかった。

卒業後、バイトをしようとしたが、バイトの面接でも落ちた。
ポリテクセンターで技術を獲得したが、「ポリテクセンターで習った技術など何の役にも立たない」と言われて、落ちた。

Ｋグループの派遣会社に受かり、派遣工として工場で働くことになった。
塗装の下処理をした金属製品を、紙やすりで磨くだけの作業だった。（なんで、こんなクソつまらない仕事をしなければならないんだ）と浅井は思った。



休日、自転車で街中の商店街を走っていた。他にも大勢、自転車に乗ってる人がいた。
後ろから原付の音がした。振り返ったらスーパーカブに乗った警官だった。
警官が、浅井の隣に来たら、「君、止まれ」と言った。
「僕に何のようですか？」
「その自転車、君のか？」
「その職務質問は任意ですか？」
「お前、警官、なめてんじゃねーぞ。その自転車、お前のかって聞いとるんじゃ。さっさと答えろ」
「この自転車は、派遣会社から借りたものです」
「ちょっと、調べるから待ってろ」
「何度も何度も、同じ質問をしないで下さい」
「ハア？何言ってるんだ？」
「何で警官は、僕を見るたび、同じ質問をしてくるのですか？その自転車、お前のかって」
「お前、よく職務質問受けるのか？」
「そうです。この街に来て2ヶ月、警官は、僕を見るたび、職質してきます。いつもは周りに僕しかいないけど、今日は他にも大勢います。なのに何で僕だけなんですか？僕がいったい何をしたというのですか？いつも、『盗難届のある自転車かどうかわかりませんか。お前、もう行ってもいいそ』と言うのです」

警官は「面倒くせえ、もうええわ」と言って、立ち去った。
浅井はなぜ自分がしょっちゅう職務質問をされるのかわからなかったが、[気弱そうな男ほど職務質問を受けやすい]というのをネットで見てわかった。



翌日、工場に浅井は来なかった。
派遣工が連絡をせずに突然辞めることは、何度もあった。
派遣会社の社員は（今回もそうだろう）と思いながら、浅井の部屋を訪れた。寮である。
ドアノブを回したら、鍵がかかっていなかった。部屋の中に入ったら、浅井の死体があった。

最初に、地域課の警官が来た。
（この被害者、昨日職質した変なチビじゃねえか）と郷間猛巡査は思った。
警察署に戻り、同僚に話すと「ああ、あのチビか。俺も職質したなあ。学生時代に、被害者みたいな同級生が何人かいたけど、全く気にならなかった。でも、警官になったらなぜか目に付くようになったんだよな」

郷間は、浅井の学歴を見た。
（こいつ、同じ大学の同級生じゃねえか。そういえば、講義中に先生とよく答弁してたチビがいたけど、思い出した。あのチビだ）

撲殺だった。
捜査本部が立ち、捜査を開始したが、解決できず、解散した。


そして、5年が経った。
浅井和希には、弟がいる。浅井勇希と言い、小柄な和希と違い、大柄な男であり、結婚することになった。
婚約者を浅井家に連れて来て前祝をしたが、浅井家に来てから婚約者の様子がおかしかった。

一週間後、行方不明になった。
一ヶ月後、死体となって発見された。山中に埋められていた。

よ■おかはあぶないひとうわさ　い□みねも　おんなはいらないで　としうえ　とししたいうな、
ふられときなさい　よ◆おかは

ひろしがあやしい
vsたけしも　壮絶な最後なんや、ふられて
ベイビーどろぼうだめ
吉林からきた、

「まこ、入れるよ」
「来て！けい君」
ズブッ
「あぁ！」
パン！パン！パン！
「う！うぅ！」
ドピュッ！ドピュッ！
「え！？もう？」
「フッ　君の締まりが良すぎるのさ…」