AV新法、効果が徐々に出始めた 施行直後は批判が渦巻いたが… 一定の評価する出演者ら 業界になお残る「混乱と課題」
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2/23(木) 10:02配信
女優を引退した今里ルミさん=仮名=
アダルトビデオ(AV)への望まない出演を防ぐための新法「AV出演被害防止・救済法」が施行されて半年以上がたった。施行当初は「仕事を奪われた」「撮影が中止や延期になった」など、AV業界関係者から批判が噴出したが、時間の経過に伴い、法律の効果が出始めているようだ。
AVネット流出、出演女性が提訴 制作会社の管理不備主張
アダルトビデオの出演被害救済に向けた法案を可決した衆院内閣委=2022年5月
自治体の窓口には100件以上の相談が寄せられ、大半は契約取り消しについてだった。被害者支援団体は、出演したことで苦しんできた人々が声を上げやすくなっているとみている。昨年12月にはAV新法による初の逮捕者も出た。制作会社の社員や出演していた女性に話を聞くと、「立法過程で業界の声をもっと聞くべきだった」という思いは残るものの、内容については「一定の評価もできる」と答えた。業界でも対応する動きが進む。
新法は「AVに出演する人の権利は守られるべきだ」というメッセージになり、「適正AV」の名の下に健全化が進められてきた業界の問題点も見えてきている。一方では支援団体への誹謗中傷も過熱。課題はなお残る。