👾 パチンコ全国

陳腐ではありますがｻｲｺﾛを例に｢波｣の話をしましょう。

もしｻｲｺﾛを10回振って､10回とも1の目が出たらどうでしょうか? ここではもちろんｻｲｺﾛの振り方は公正で偏りがないものとします。

私なら､まず｢このｻｲｺﾛは1が出やすい仕組みになっているのでないか?｣と疑います。なぜなら､ｻｲｺﾛで同じ目が10回連続で出る確率は約1千万分の1と極端に低いからです。

しかし､そのｻｲｺﾛは決して八百長品ではなく､すでに何千回､何万回と振られていて､1から6まで均等に出ている実績があると判明したらどうでしょうか?

そうなると､1千万分の1という現象が実際に起こってしまったとしか考えようがありません。非常に低い確率とはいえ､間違いなく起こりうる現象なのです。

では､10回連続1の後にｻｲｺﾛを振ったらどうなるでしょうか?
これだけ連続して1が出たのだから､次回もまた1が出る可能性が高いのでしょうか?
それとも､これだけ連続で1が出たのだから､もう当分1は出ないのでしょうか?
どちらも誤りです。もし予言が当たったとしても､それはたまたまです。

どんな場合でも1が出る確率は1/6なのです。
ということは､1/6の確率で､10連続が11連続に記録を伸ばすことになります。残る5/6は1以外の目が出るため､記録は10連続でｽﾄｯﾌﾟとなります。

このように､過去の抽選結果は現在および将来の抽選に何の影響も与えないのが確率というものです。10連続で1が出たからと行って､その後の展開が読めることはないのです。

もちろんこれはﾊﾟﾁﾝｺにも言えます。つまり波は読めないのです。ｱﾊﾞｳﾄな例え話ではありません。100%完全に当てはまることを覚えておいてください。

ところで､1が連続で出る場合もあるのですから､1がずっと出ない場合も当然あり得ます。
しかし誤解してはいけません。｢1が連続で出る｣と｢1がずっと出ない｣という現象は連動していません。だから､帳尻合わせによって確率が収束するわけではないのです。どちらもたまたま起こるだけの話。
｢出たからﾊﾏる｣｢ﾊﾏったら出る｣という法則は一切ありません。
もし1が10回連続で出たとしても､その後何千回､何万回も1から6まで均等に出続けたらどうなるでしょうか? 10回連続で出た分など無に近くなってしまいます。
このように､膨大な試行を繰り返すことにより途中の抽選結果の偏りがｾﾞﾛに近くなってしまうことを｢確率の収束｣と呼ぶのです。収束は揺り戻しの意味ではないのでご注意ください。