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[東京原発]
原発事故後に、この映画を制作、公開することは不可能だっただろう。
この映画の監督は、その後、干されしまったらしいが、これほどインパクトのある不都合な原発の真実を、コミカルに描くことで批判を避けて上映させた制作委員の方々の勇気と正義感に敬意を表したい。
原子力ムラと言われる利権構造に群がる巨大な力は世界を蝕んでいるが、福島第一原発事故後は、なりふり構わず無茶苦茶をやっている。
そもそも、電源喪失はあり得ないと国会で安倍首相が答弁した原発は、津波で完全に電源喪失したが、その前に地震の加速度によるダメージで重大な故障を起こしていたことが最近、関係者の暴露された。
本作品中にも、日本の原発の全てが誤った反対(本当は経済的理由から)で、大地震に耐ええることが不可能な設計基準であることが暴露されている。
そして、テロ対策に対してあまりにも無防備であること。
訓練された5人の武装チームがいれば、日本の原発はどこでもいつでも壊滅的な事故を引き起こすことができると、アメリカの原発警備の専門家が指摘しているが、本作品では実際でも秘密裏に行われている核燃料運搬に単独テロが攻撃する場面がコミカルに描かれている。
これが現実になったらと思うと本当に恐ろしい。