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ヨーロッパと中国の戦争形態の違いは、
ヨーロッパは傭兵(山賊や海賊)によって数を揃える戦略。
中国は数合わせに農民を拉致したり食料で釣ったりして前線に立たせ、数合わせにして威圧する戦略。
どっちも戦争の際の付近の住民への被害って意味では大して違わなかったし、奴隷兵みたいな命の安い階級の兵士を大量に動員したって意味ではほぼ同じ。
ヨーロッパの場合は傭兵団が戦い方をよく知っていたせいで、指揮官は士気を高めることに専念するだけでよかった。
対して中国の場合はほとんど戦争の素人の集団だから、どう動くのか事細かく指示を出してやる必要があった。
軍師の重要性の違いは、そういう戦争文化の違いだと思う。
ちなみに日本では織田信長がこのヨーロッパのような傭兵を雇い入れる方式を採用して、天下統一に名乗りを上げた。
ただし、武将とかの専業軍人に対して傭兵が弱かったため、「織田信長は大金を使って役に立たない弱兵を並べる『ウツケ』」と言われた。
これに対して、豊臣秀吉はお金の効率のいい使い方を考案し、戦争に導入した。
敵の主要な武将をお金で買収したり、大金を必要とする兵糧攻め、さらには前準備に大金を使う2度の大返しなど、単なる兵員の増強ではない、新しいお金の使い方で天下を統一した。
かなり大雑把だが、こんな感じでどう?