週刊ポスト 2015.5.24 12:06
38歳で米大リーグに挑戦した桑田真澄氏は、選手としてプレーすることだけでなく、アメリカの野球を直接見て、その後の人生に役立てることを目的にしていた。パワーとスピードだけでなくトップ選手は細かい技術も日本以上だと実感したメジャーとの違いから、日本の野球の良さと弊害を知る桑田氏が、世界で通用する内野手を育てるために必要なことを分析した。
* * *
メジャーで日本人内野手の成功例がほとんどないのは「日本的教育」が大きいかもしれません。もともと肩の強さはメジャー選手に劣っているうえ、「逆シングル捕球の拙さ」が目立ちます。「必ず打球の正面に入って両手で捕れ」と指導されてきたせいです。俊足揃いのメジャーでは逆シングルで捕らないと間に合わない。世界で通用する内野手を育てるため、子供の頃から練習すべきでしょう。
イチロー君や松井秀喜君をはじめとした一流選手がメジャーに挑戦したことは、国内で活躍する日本人選手に新たなモチベーションを与えました。これは日本球界全体に大きなプラスになったと思います。
38歳で米大リーグに挑戦した桑田真澄氏は、選手としてプレーすることだけでなく、アメリカの野球を直接見て、その後の人生に役立てることを目的にしていた。パワーとスピードだけでなくトップ選手は細かい技術も日本以上だと実感したメジャーとの違いから、日本の野球の良さと弊害を知る桑田氏が、世界で通用する内野手を育てるために必要なことを分析した。
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メジャーで日本人内野手の成功例がほとんどないのは「日本的教育」が大きいかもしれません。もともと肩の強さはメジャー選手に劣っているうえ、「逆シングル捕球の拙さ」が目立ちます。「必ず打球の正面に入って両手で捕れ」と指導されてきたせいです。俊足揃いのメジャーでは逆シングルで捕らないと間に合わない。世界で通用する内野手を育てるため、子供の頃から練習すべきでしょう。
イチロー君や松井秀喜君をはじめとした一流選手がメジャーに挑戦したことは、国内で活躍する日本人選手に新たなモチベーションを与えました。これは日本球界全体に大きなプラスになったと思います。