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県警：「浪川総業」を壊滅集中戦略団体に指定　／山形

毎日新聞 3月7日(木)11時44分配信



　県警は、天童市に事務所を構える指定暴力団九州誠道会（本部・福岡県大牟田市）の２次組織「浪川総業」を壊滅集中戦略対象団体に指定したと発表した。壊滅に向けて取り締まりを強化する。
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　九州誠道会は１都５県、約３５０人。０６年５月の指定暴力団道仁会（本部・同県久留米市）の会長人事をきっかけに分裂して結成された。その直後から組事務所への発砲や手りゅう弾の投げ込み事件が相次ぐなど抗争が激化している。昨年１２月２７日、福岡、佐賀、長崎、熊本の４県公安委員会は、改正暴力団対策法に基づき九州誠道会と道仁会を「特定抗争指定暴力団」に指定した。
　０７年１１月には、佐賀県武雄市内の病院で、無関係の男性（３４）が九州誠道会関係者と間違われ、拳銃４発を発射され死亡した。こうした抗争事件は０６年５月以降４６件起きており、死傷者は計２６人に及ぶ。
　県警によると、九州地方で多発している対立抗争が天童市内に事務所を構える県内でも起こる可能性があることや、組事務所の周辺に公園や子供が通う学習塾、保育園があり、抗争になれば子供が巻き添えになる恐れがあるとして、徹底した取り締まりと暴力団排除活動を強化するとしている。
　世取山茂本部長は６日の県議会で「警察を挙げて一人でも多くの浪川総業関係者を検挙すると共に、浪川総業の資金源を枯渇させ組織を壊滅していく」と述べた。
３月７日朝刊