緊急事態宣言が発出されて以降、テレワークがこれまで以上に求められている。
ところが、テレワークの実施に伴う様々な困難に直面している人も多いようだ。
読者から寄せられた情報によると、旅客機の騒音が原因で、Web会議(オンライン会議)が成立しがたい状況になることがあるという。
情報提供者は、東京都港区に勤務している。
勤務先の近辺は、昨年から運用が開始された羽田空港への新ルートの一部だ。
対象地域では、以前から騒音被害が懸念されており、抗議運動も展開されてきた。
実際、新ルートの運用が始まると、予想通りの事態となった。
情報提供者は言う、「昼間だけでなく、日が暮れてからもひっきりなしに旅客機が飛んでいる日も珍しくありません。」
その深刻さを実感したのは、昨年の緊急事態宣言の際に導入されたテレワークの開始後だった。
勤務先ではZoomを使用して、自宅等でテレワークを行う職員も含めたWeb会議が頻繁に行われている。
だが、窓の外を低空飛行する旅客機の轟音で、声がかき消されてしまうというのだ。
テレワークの職員から「そちらの声がよく聞きとれません」と繰り返し指摘を受け、職場では会議時にヘッドセットマイクを導入した。
それでも状況は多少改善されるにとどまった。
別の部屋での会議では、旅客機がさらに間近を飛んでいき、騒音もより大きくなる。
旅客機がより間近に見える別室から撮影した画像悩ましいのは、コロナ感染防止対策との両立だ。
勤務先では対策の一環として、窓を常に開けたままにすることを推奨している。
その結果、旅客機の騒音はさらに大きく響く。
「本来なら二重窓にするとか防音を徹底すべきなのに、換気を優先しなくてはならないので」と情報提供者は困惑する。
新ルート導入の理由の一つは、東京オリンピックの開催等に伴う国際線の増加だった。
コロナ禍で状況が変わった今、計画そのものの見直しが必要なのかもしれない。
【日時】2021年02月24日(水)
【提供】探偵ファイル