コロナ防疫体制によって国内の移動は制限され、飛行機へ搭乗する時にはLOA(Letters of Acceptance)と呼ばれる許可証とコロナ陰性証明書が必要となっている。
1月13日、このLOAを偽造した7人のグループがマクタン・セブ国際空港【写真】で摘発され逮捕された。
同グループはマニラに住む中国系フィリピン人をリーダーにし、他6人はルソン島ヌエヴァ・エシア州からの20~40代の何れも男性で、セブに来た理由は看板の取り付けと説明している。
同グループはマクタン・セブ国際空港の国内線ターミナルに午前10時に到着し、LOAを空港の担当官に提示したところ、書式が間違っていると指摘された。
正規のLOAには空港のあるラプラプ市長の署名と市長の秘書、或いは市の弁護士の副署名が添えられているが、提示されたLOAには市長の署名はプリントで副署名がなかった。
同グループによるとLOAは旅行代理店へ行って取得したと述べているが、LOAは直接市役所で発行、取得出来るためにこの経緯を調べているが、偽造されたラプラプ市長は逮捕されたグループと一緒に写真に収まって、マスコミ発表するなど怒り心頭。
市の法務担当者によると、逮捕されたグループの容疑が固まり裁判で有罪になれば6ヶ月の懲役と100万ペソの罰金に処せられるという。
昨年でも国内旅行が緩められてマニラからボラカイ島へ遊びに行ったグループが陰性証明書を偽造して逮捕されているが、氷山の一角で偽造書類で規制を逃れているのはたくさんあると見られている。
偽造天国フィリピンといわれるように、マニラのキアポ教会近くの一角には偽造を請け負う店がたくさんあって、多くの証明書が簡単に出来るといわれていて、フィリピン人に『偽造は犯罪』というモラルが育たないと鼬ごっこの感は否めない。
【日時】2021年01月14日(木) 11:52
【提供】Philippines Inside News