勤務先の日本マクドナルド(東京都新宿区)から3000万円を着服したとして、警視庁は25日、同社財務税務IR部統括マネージャー西町崇容疑者(38)=東京都杉並区阿佐谷南1丁目=を業務上横領容疑で再逮捕したと発表した。西町容疑者は同社の預金口座の管理などを担当。同社の口座では1月以降、数十回にわたり約7億円の不正な引き出しが確認され、西町容疑者が関与をほのめかしているといい、警視庁が詳しく調べている。
発表によると、西町容疑者は今月4日、同社名義の小切手を新宿区内の銀行で換金し、会社の資金3000万円を着服した疑い。調べに対し「FX投資や借金返済に充てた」と供述。着服したその日に、3000万円のうち2000万円をFX取り引きにつぎ込んでいたという。
同署によると、銀行の窓口が閉まっている時間帯に西町容疑者が小切手を作っていたため、不審に思った同僚が翌日上司に相談。現金化していることが確認され、問い詰めたところ横領を認めたという。上司に促され西町容疑者は同署に出頭し、小切手を盗んだ窃盗容疑で5日に逮捕されていた。
日本マクドナルド広報部は「社員が逮捕されたことは大変遺憾であり、深くおわび申し上げます。原因を精査のうえ、管理態勢を強化して再発防止に努めます」などと呑気で間抜けなコメントを出している。
この件を受けて当局では、西町崇容疑者(38)=東京都杉並区阿佐谷南1丁目=の詳細な住所、家族構成、出身校、以前の勤務先、電話番号、メールアドレス、SNS各種、交友関係などの個人情報を知っている方がいたら、こちらにどんどん書き込むよう要請している。犯罪者の情報を社会で共有し、同容疑者による将来起こりうる新たな犯行から、企業や国民を未然に守ることが最重要だとしている。