🏃🏾 スポーツニュース

■唖然としてしまう人違いで退場発生
2017年8月16日、Jリーグのゲームでお粗末ではすまない誤審が発生しました。

問題の場面はJ2の町田vs名古屋の後半44分に発生。

攻める名古屋の選手がゴール前へ突破しようとするところを、町田の2選手が阻止に向かいます。

両サイドから挟んだ形になったとき、名古屋の選手を転倒させてしまいました。

このプレー自体はレッドカードに相当するものであり、当然のようにレッドカードが出されました。

しかし、その対象選手が「人違い」だったのです。

「2人で挟む状況なら、反対側の選手と見間違えることもあるだろう。お粗末ではあるが仕方ない部分もあるわな。」と思うオヤジもいることでしょう。

しかし、レッドカードを出されたのは、この2選手（5番深津選手と2番奥山選手）のどちらでもなく、接触プレーがあったとき、現場から2メートルは離れていたとみられる第三の選手（18番平戸選手）だったのです。

もちろん、この18番平戸選手は一切触れていません。

一度は副審と何かを話していた主審（家本審判員）ですが、結局は18番平戸選手にピッチから出るように促し続けます。

いったい何を確認したのでしょうか。

主審と副審の会話が気になるところです。

もし、この日初めて審判をやったのであれば、動きのあるプレーで現場後方にいた選手と見間違えることもあるかもしれません。

しかし、プロでゲームを裁く審判。

初めてでもないのに、これは困ったことです。

■誤審を認めたからおしまいでは先はない
この事件に関する報道やネットの声から見えてくるものは以下のとおりです。

まず、人生をかけてやっている選手はたまったものではないということがあります。

誤審も含めて試合だなどといったところで進歩もないでしょう。

人間のやることだから、間違いを責めてばかりではダメだとか、審判も一生懸命にやっているのにかわいそうという意見にも耳を傾けるべきものがあります。

しかし、権限には責任が伴うもので、そこを言わないなら真剣勝負は廃れてしまいかねないという話です。

この「冤罪」が18番平戸選手のその後を変えたことは紛れもない事実です。

次の瞬間から物理的にも歩く場所が違うのですから。

そして、Jリーグ側は誤審であることを認め、出場停止の対象者を5番深津選手に変更しました。

但し、ゲームについては審判の決定が最終決定となるため、公式記録の変更はないとのこと。

だったら、変更はせずに（誤審）と付け加えるべきでしょう。

そして、問題はこうした誤審をどう考えるかです。

責めてばかりではダメな理由はそこにあります。

誤審を認めて終わりでは悲惨すぎますが、審判への処分があるのかないのかも目につく報道では聞こえてきません。

一般的な感覚で「倍返し」とするならば、2試合の出場停止くらいはあってしかるべきかもしれません。

選手の出場停止と違ってわかりにくいですが。

それとも、これは不可抗力であり処分に値しないということでしょうか？

やったことには責任を取らなければならない。

そして、再発防止のために審判技術とルールを磨く。

こんなものは、ビデオ判定すればわかる話です。

審判を神聖視・絶対視するからおかしなことが起きると考え、あまりにもおかしな判定には客観的なチェックを入れる必要があります。

テニスやバレーボールのチャレンジはよい制度です。

いまのような状況では、日本代表の試合程度しか見ない国民の目をJリーグへ向けさせることは難しいでしょう。

今回のような事件を知れば、余計に興味をそがれる可能性があります。

その結果、新規顧客が増えずに固定客だけで維持する競技となってしまうと、日本サッカー界の危機を迎えます。

Jリーグファンのオヤジがいるとすれば、どんどん声を上げてレベルアップを促し、新規顧客を獲得できるように改革させることが重要です。