19日、全日本卓球選手権が大会最終日を迎え、男子シングルス準決勝第1試合で、東京五輪代表の張本智和(木下グループ)がインターハイ王者・戸上隼輔(野田学園高)を破り、決勝進出を決めた。
昨年は準決勝で大島祐哉(木下グループ)に敗れた張本だったが、今回は2018年大会以来2年ぶりの決勝に進んだ。
決勝では吉田雅己(FPC)と宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)の勝者と対戦する。
■張本、高校生王者・戸上に追い詰められるも意地の勝利
張本は今大会ここまで1ゲームも落とさず、すべてストレートで勝ち上がってきた。
対する戸上も、東京五輪代表に内定した丹羽孝希(スヴェンソン)に4-0で勝利し、準決勝の舞台に立っている。
昨年度はジュニアの部を制し、インターハイも2連覇した勢いある戸上が、世界ランク5位の張本に挑んだ。
1ゲーム目を張本が奪い、2ゲーム目もチャンスボールを空振りするなど、戸上に硬さが見られる。
しかし、そこで吹っ切れたか、戸上が持ち前の振り切る両ハンドドライブで張本を打ち抜いていき、2ゲーム目は11-9で戸上がものにした。
3ゲーム目も戸上の勢いは止まらない。
足を滑らせながらも上体だけでフォアドライブをねじ込むなど、鋭いスイングから放つ剛速球で張本からノータッチエースを奪い続け、ゲームカウント2-1と戸上が逆転に成功した。
4ゲーム目も戸上の両ハンドドライブが唸りを上げ、11-7。
王手をかけた5ゲーム目以降も戸上がドライブを振りぬき続けるが、張本が鉄壁の守りで2ゲームを返す。
最終7ゲーム目も接戦となるが張本が意地を見せ、ゲームカウント4-3で勝利。
辛くも決勝に進出した。
【日時】2020年01月19日(日)
【提供】Rallys