刺されるとショック死する危険があるヒアリが見つかった東京港で、コンテナ内部を詳しく調べた結果、床材の合板内部に卵や幼虫、さなぎなど100匹ほど潜んでいたことが13日明らかになった。
女王アリや羽をもつアリは見つかっていないという。
環境省関東地方環境事務所は東京都港湾局と12日、大井埠頭のコンテナ内で床板をすべて剥がして、使われている合板内部や骨組みとの隙間を詳しく調べた。
その結果、腐ってもろくなった合板の層の中に、死骸を含む100匹ほどの働きアリのほか、卵、幼虫、さなぎを確認。
女王アリや有翅アリは確認されていないが、中国から日本に来る間に繁殖していた可能性がある。
大井埠頭では今月3日に広東省から貨物船で運ばれたコンテナ内でヒアリが見つかっており、同7日に改めて緊急調査した際、100匹以上を発見。
殺虫剤を撒いて駆除した。
12日に実施した調査で床板の中に潜んでいることがわかったため、環境省はコンテナ全体をビニールシートで覆って、殺虫剤で燻蒸処理を行った。
【日時】2017年07月14日(金) 09:46
【提供】ハザードラボ