先週、アフリカのタンザニアで、サファリツアーを楽しんでいたグループの車に、1頭のチーターが飛び乗り、後部座席にあがりこむハプニングがあった。
わずか10秒ほどの出来事だったが、同乗者にとっては人生で最も長い時間だったという。
この奇跡的な瞬間を動画におさめたのは、米シアトル在住の写真家ピーター・ヘイステイン(Peter Heistein)さん。
ピーターさんは義理の息子のブリットン・ヘイズさんら仲間とともにセレンゲティ国立公園を訪問。
SUVでサバンナをめぐるサファリツアーを楽しんでいたこの日、昼食を食べようと車を駐めた場所でチーターの親子に遭遇。
食事もそこそこに撮影を続けていたところ、若い2匹のきょうだいチーターがSUVに接近し、ボンネットにポンと飛び乗った。
「これはいいぞ!」…ピーターさんが車の上に寝そべるチーターを夢中で撮り続けている最中、もう1匹が後部座席の開け放たれた窓に近づいていることに誰も気づかなかったという。
そのとき車中にひとり残っていたのはブリットンさん。
異変に気づいたサファリガイドのアレックス・ミャンガベさんは、闖入者に体がすくんで身動きできないブリットンさんに向かって、「そのままジッとしていてください。チーターを刺激しなければ大丈夫」と声をかけた。
PDT車外でこれを見ていたピーターさんは「いいぞ!アレックス、撮影だ!撮影してくれ!」と大興奮。
チーターはひたすらヘッドレストの匂いを嗅いだり、ループトップをのぞいたりしたあとは、「特におもしろいものは無いや」というような表情を浮かべて再び草原に戻っていった。
珍しい同乗者と10秒間を過ごしたブリットさんは「生きた心地がしなかった。チーターが去っていったあとも恐怖が残りました。新車の匂いが好きだったんでしょうか」と話している。
【日時】2018年03月31日(土) 07:00
【提供】ハザードラボ