川氾濫の危険性伝える緊急速報メール 住民に届かず 茨城
2019年10月23日 12時08分
台風19号の大雨による河川の氾濫で被災した茨城県では、水戸市とひたちなか市で、国土交通省が川の氾濫の危険性を住民の携帯電話などに伝える緊急速報メールが届かない設定になっていることが分かりました。2つの市は、今後、対応を検討したいとしています。
「エリアメール」などの名称で知られる緊急速報メールは、川の水位が「氾濫危険水位」に達した場合などに配信されるもので、事前の登録は必要なく、流域にいる人の携帯電話に自動的に送られます。
今回、茨城県内では氾濫した那珂川の流域にある水戸市とひたちなか市で合わせて1600棟以上が水につかる被害を受けましたが、2つの市の住民には那珂川が氾濫危険水位に達したことなどを伝える緊急速報メールが送られていなかったことが分かりました。
国土交通省によりますと、メールは国が管理する河川の周辺の市町村と事前に協議をして、基本的には市町村側が断らないかぎり送られることになっていますが、現時点でこの2つの市には国土交通省が管轄している河川の氾濫に関するメールは送られない設定になっているということです。
送られない設定になった経緯について、2つの市は分からないとしていて、今後、国土交通省などと対応を検討したいとしています。