【台風19号】栃木県内施設 爪痕深く 大会延期、災害ごみ対応も
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台風19号は県内の体育館やグラウンドなど県内のスポーツ関連施設にも被害を与えた。台風が接近し影響が出始めた12日以降は延期となった大会も多い。運動公園の駐車場が災害廃棄物の仮置き場になっているケースが多い上、いまだ復旧できていない施設もあり、関係者の中からは「いつ元通りにできるか、めどが立たない」などの声が上がっている。
【台風19号】高齢者施設にも爪痕 迫る水、避難訓練が奏功 栃木県内
13日昼前、小山市の白鴎大大行寺キャンパス。思川沿いに位置する体育館に入った男子バスケットボール部網野友雄(あみのともお)監督が目にしたのは、水浸しになった床だった。
部員がモップなどを使って水を外に出し、残った水は雑巾で拭き取った。水を含んだ床板はゆがんだものの、26、27日の関東大学リーグ戦は開催するという。網野監督は「今はバスケよりも日常を取り戻すことが先。学生には『前を向いて頑張ろう』と声を掛けた」と話した。
当初は12日の開幕を予定していた全国高校サッカー選手権大会栃木大会は、会場の被災などで再三にわたり延期。最終的に2週間ずれ込んで26日の開幕になった。県高体連サッカー専門部の臼井紀仁(うすいのりひと)専門委員長は「佐野日大や足利大付属など休校になっている出場校があり、練習もできていない状況で大会を開けないと判断した」と説明した。