ジープ(Jeep)ブランドは7月15日、電動化の現在と未来を築いた80年間を祝う、と発表した。
1941年7月15日に軍用ジープの製造契約に署名
ウィリス・オーバーランド社がアメリカ合衆国旧陸軍省と、最初の軍用ジープの製造に関する契約を締結したのは1941年7月15日。ジープとはまだ正式には呼ばれておらず、1/4トンの汎用軍用車両サプライヤーとして認定されたのだった。量産型『MB』は1945年までに35万台を超える数が生産された。やがてMBは民生用のジープ『CJ』へと姿形を変えていく。このCJの生産は、戦争終了前から開始されていた。
ウィリス・オーバーランド社は1946年、自動車業界初となるスチール製ボディを採用したステーションワゴン、『ウィリス・ワゴン』を開発した。その3年後の1949年、ウィリス・オーバーランド社はウィリス・ワゴンに4WDを搭載した。これが、世界初のSUVが誕生した瞬間とされる。
7シーター車のウィリス・ワゴンは快適性と積載性を兼ね備えていただけでなく、高い悪路走破性も備えていた。ブルックス・スティーブンスによってデザインされたウィリス・ワゴンはその後20年に渡って生産され、近代の米国製自動車の中で、最も息の長い1台となったという。
「4xe」を中心に電動化を加速
現在のジープブランドは、新たなラインアップを登場させる一方で、新規セグメントへ向けた新製品を開発し、世界中で愛好者のコミュニティを拡張し続け、80年の間に培ってきたSUVセグメントにおけるリーダーシップを強化するために、「4xe」の名のもとに電動化技術を推進している。
ジープは今回、ジープブランドの歴史における「記念すべき12の瞬間」を発表した。ジープ自らセレクトした12の瞬間の第1に挙げられたのが、新たな電動4WDシステム、4xeの登場だ。
4xeは、ジープのプラグインハイブリッド車(PHV)の電動4WDシステムだ。ジープはすでに、『レネゲード』に『レネゲード4xe』、コンパスに『コンパス4xe』、ラングラーに『ラングラー4xe』を設定している。