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　2023年1月27日、バンコクの観光名所であり、タイ人にとっても祈願成就の祈りの場所でもあるエラワン廟前で、激増する中国人観光客に対するぼったくりが復活しているとタイメディアが報じしている。

　エラワン廟は、古くから祈願成就の祈りを捧げる霊験あらたかな場所として、タイ人の参拝も多い。近年は観光名所にもなっていることから、世界中から観光客も訪れている。しかし、その周囲では新型コロナ前から高額な祈祷セットを売りつける売り子が横行し、小さからぬ問題となっていた。

　中国が海外旅行を解禁したものの、日本が規制を強めたことで現在ではタイが最大の旅行地となっている。そんな状況で激増している中国人観光客も、このエラワン廟に多く訪れている。タイメディアが報じた映像では、中国人カップルの観光客に花輪や線香といった祈祷セット一式を2,500バーツ、2セットで5,000バーツ支払う姿や籠の鳥を放って功徳を積む姿が映し出されている。また、同じニュース映像には、売り子にインタビューしている様子もあるが、外国人とタイ人でも値段は同じと答えており、そんな高額な祈祷セットを買う人がいること自体を信じられないといった反応を見せている。

　ちなみに、祈祷セットは敷地内の売店で20バーツから売られている。また、祈願成就した際には返礼をしなければいけないのだが、そのためのタイ舞踊を奉納するには、1回二人組で260バーツから8人組でも710バーツだ。そうしたことを知らない観光客に対してのこうしたぼったくりがしっかりと復活したわけだ。昔は日本人観光客もターゲットにされていたことでもある。今後日本から旅行で訪れる人には、敷地の外に並んでいる売店からは買わずに、敷地内にある売店で買うことを強くお勧めする。