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企業年金は公的年金を補完する老後の所得保障のための制度といわれるが、存在感が薄れつつある。日本の年金制度は「3階建て」といわれ、1階が国民年金、2階が厚生年金でここまでが公的年金で、3階が企業年金になる。自営業者は国民年金しかもらえないが、会社員は国民年金と厚生年金が支給され、その合計平均月額は22万1277円(厚生労働省、17年度)。このなかには専業主婦の妻の国民年金の分も含まれる。保険料未納期間があるとこの金額よりも減るが、それでも夫婦で20万円ちょっとでは老後の生活は厳しいだろう。頼りになるのは企業年金だが、確定給付年金の1人当たりの平均年金月額は約7万円(厚生労働省調べ)。合計で30万円にも満たない。もちろん企業・個人間の格差も大きい。