韓国政府が昨年、北朝鮮の「回答なし」で保留されたコメ5万トンの対北支援事業費還収手続きを世界食糧計画(WFP)と協議中であることが30日、わかった。
統一部のヨ・サンギ報道官は同日、政府ソウル庁舎で定例会見を開き「政府はWFPと事業管理費1177万ドル(約12億円)を還収する方向で協議を進めている」と明らかにした。
これに先立ち、昨年6月に統一部は南北交流協力推進協議会で△国内運送費を含め、コメ5万トンの国際相場に該当する金額(272億ウォン)、△国内港から北朝鮮港までの輸送費と、北朝鮮内の分配とモニタリング費用などの行政費1177万ドルを議決した。
ヨ報道官は「これまでWFPを通じて、コメ5万トンを対北支援することで推進してきたが、現在まで(北側の回答がないなど)何の変化もない」とし、還収の方向で協議を進めていると説明した。
彼は「年内還収を目標に協議している」とし「協議が完了すれば、詳しく説明する」と付け加えた。
統一部は昨年6月、北朝鮮の食糧事情を考慮してこのような支援案を決定したが、当時、北朝鮮が米韓合同軍事演習などを問題視して支援を拒否したため、実施されなかった。
【日時】2020年11月30日(月) 11:36
【提供】WoW!Korea