>>580
とりあえず、
公立の研究発表会の授業の再現性は低いだけで、ありえないわけではないってことですね。
本題に戻りますが、実践研究の共有・公開の意義として、自身の実践研究を振り返る機会になること、実践についての考えを整理できること、実践に対する信念を明確にできることが挙げられます。
・実践研究を他者と共有する際には、どのような過程で問いが立てられたのか、どのように授業を組み立てたのか、どのようなデータをなぜ集めたのか、どのように分析したのかを説明することになります。実践研究では、様々な段階で様々な意思決定を行いながら研究を進めることになりますが、研究の共有・公開の機会はこれらの意思決定のプロセスを振り返るとてもよいきっかけになるでしょう。
・他者の実践研究から様々なヒントを得られることは言うまでもありません。例えば、実践研究から新たな視点や授業改善のヒントを得ることができるでしょうし、実践研究の進め方や方法論を参考にすることもできるでしょう。
・実 践 研 究 に つ い て議論し合うことができれば研究仲間を作ることにも繋がる可能性もあります。実践研究の共有・公開は実践
者・聞き手の双方に意義がある営みです。
・実践研究を定期的に共有・公開する実務的な意義として「締め切り効果」があります。研究公開や学会発表等で実践研究を共有・公開するとなるとある程度準備が必要となります。必然的に仕事の中での優先順位が上がり、結果として締め切りがないときよりも研究が進むこともあります。もちろん無理はいけませんが、思い切って学会発表の申し込みをしたり研究公開の提供を申し出たりすることで、「あとはやるしかない」という気持ちになり、実践研究を進めるための原動力の一つになるかもしれません。