🏦 経済

２０年度の脱税告発額６９億円　コロナで過去最少―国税庁
2021年06月17日17時13分

東京国税局の強制調査（査察）で見つかった現金。ベッド下の収納スペースなどに現金約６億６０００万円が隠されていた（国税庁提供）


　全国の国税局が強制調査（査察）し、２０２０年度に告発した脱税事件は８３件（前年度比３３件減）、加算税を含む脱税総額は約６９億円（同２３億円減）で、統計を始めた１９７２年度以降、最少額だったことが１７日、国税庁のまとめで分かった。
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　脱税総額は近年、手口の複雑・巧妙化などで減少傾向が続く。２０年度は新型コロナウイルスの影響もみられ、同庁の担当者は「出勤抑制や移動制限など捜査上の制約があった」と説明。その上で、「悪質な脱税者に刑事責任を負わせるという使命は変わらない」としている。