🏯 富山市雑談

市が整備を進めている、つり橋の設計業務をめぐり、
事業計画や提案限度額などの情報を業者に事前に漏らしたなどとして、
市の建設部長の男が官製談合防止法違反の疑いで逮捕されました。

官製談合防止法違反の疑いで逮捕されたのは、
富山市の建設部長、舟田安浩容疑者（58）です。

県警によりますと舟田容疑者は、
市が2019年4月にプロポーザル方式で公募した、
「呉羽丘陵フットパス橋りょう」の設計業務の契約について、
東京都の会社の社員に審査で高評価が得られるよう、
審査に関する資料を渡したりメールで助言した疑いがもたれています。

また県警は、その情報を受け取り、入札の公正を害したとして、
共同企業体として公募に参加していた、
東京の建設会社・パシフィックコンサルタンツの西上律治容疑者（54）と、
デザイン会社・ジイケイ設計の西本咲子容疑者（43）を公競売入札妨害の疑いで逮捕しました。

県警は3人の認否について、捜査に支障があるとし明らかにしていません。

今回、市が公募したプロポーザル方式は通常の指名競争入札とは違い、
受注金額や企画案を業者が提示し選定するもので、
当時、市の建設部次長だった舟田容疑者が審査委員に入っていました。
そして、事前に情報を得た2社が5900万円あまりで落札しました。

県警はさきほど富山市役所に家宅捜索に入りました。

県警や市によりますと、この2社はほかにも同様に、
富山市が公募した設計業務に関する契約を複数回受注していて、
県警は余罪や情報を教える見返りに、
金品の受け渡しがあったかなどについて調べを進めています。

建設部長の逮捕を受け、富山市は情報収集や今後の体制を協議するなど対応に追われました。
直属の部下に当たる建設部の高柳次長は─。

また、藤井市長は先ほど次長級以上の幹部職員を緊急招集して訓示し、
「改めて公務員として姿勢を正し、部下職員へ服務規定などの周知を徹底することが重要」としたうえで、
1日も早い信頼回復に努めるよう求めました。