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大阪桐蔭が履正社撃破 1万3000人超満員/大阪 2015年7月20日
<高校野球大阪大会:大阪桐蔭5-1履正社>◇19日◇2回戦◇舞洲ベースボールスタジアム
全国でも類を見ない、いきなりの“事実上の決勝戦”だ。昨夏王者で大阪大会初の4連覇を目指す大阪桐蔭と、昨年センバツ準優勝で3季ぶりの甲子園出場を狙う履正社が、初戦の2回戦で激突した。全国で唯一、シード制を導入していない大阪ならではの劇的な組み合わせ。大阪桐蔭が、エース田中誠也投手(3年)の1失点完投で、最強ライバルを退けた。大阪桐蔭OBの西武中村、浅村、森、阪神藤浪らも駆け付けるなど、1万3000人が超高レベルの初戦を観戦した。
いきなり超刺激的なカードだった。大阪大会はシード制を導入していないため、運命のイタズラがおきた。球場は当初の久宝寺から内野スタンドに1万席を備えた舞洲スタジアムに変更された。開放された外野にも立ち見のファンがあふれた。1万3000人が集まり満員札止め。入場制限も出された。舞洲は鉄道路線が走らない人工島にあり、周辺の道路は大渋滞を引き起こした。前日、広島でオールスターに出場したOBも多数、駆け付けた。田中は「きょう(19日)に向けて激励してくれている気がしていた」と、真剣な顔のOBを見て、勇気を得た。異様な空気にも、ナインは勝利に突き進んだ。
“事実上の決勝戦”と注目された初戦を乗り越えた西谷浩一監督(45)は「難しい試合で嫌だった。ゲームセットになり、ようやくスタートを切った感じ」と胸をなでおろした。