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甲子園交流試合後半戦
履正社ー星稜は「3大会連続」
4日目の第一試合で昨夏の決勝カードが再現される。両校は昨春の1回戦で当たり、星稜・奥川恭伸(ヤクルト)が完封。夏の決勝では、井上広大(阪神)の3ランなどで履正社が雪辱して、初優勝を果たした。今回は、事実上の「三大会連続対決」となる。
過去の3大会連続は後年までの語り草となる名勝負となっていて、60年前の昭和35(1960)年夏から翌年春夏にかけての法政二(神奈川)と浪商(現大体大浪商=大阪)は、法政二の連勝を受けて、最後に浪商が雪辱し、法政二の3大会連続優勝を阻んだ(大会は浪商が優勝)。
また、横浜(神奈川)とPL学園(大阪)の平成10(1998)年春夏から翌年春にかけての3大会連続対決では、松坂大輔(西武)がPLの前に立ちはだかった。夏の延長17回の死闘は、平成で最高の名勝負とも言われ、PLが翌春の3度目の対戦で一矢報いた。いずれかの3連勝では終わっておらず、今回もこれまで1勝1敗。決着戦の行方やいかに。
【独自大会では明暗】
直前の独自大会では対照的な結果になった。履正社は大阪桐蔭に9−3で快勝し、最大のライバルを夏の直接対決で21年ぶりに倒した。
一方の星稜は、日本航空石川に1−2で競り負け、県内での連勝が39でストップした。この影響は少なからずあるとみる。
特に履正社は打線が好調だ。3番・小深田大地(3年)や4番・関本勇輔(3年=主将)が勝負強い打撃を見せる。
昨夏の優勝に貢献したエースの岩崎峻典(3年)は球威が増し、控えの内星龍(うち せいりゅう=3年)が急成長した。普通に大会が開かれていれば、優勝候補の一番手に推せる。
星稜は、甲子園経験豊富なエースの荻原吟哉(3年)に安定感はあるが、内山壮真(3年=主将)が牽引する打線が、どこまで履正社投手陣を脅かせるか。星稜は、接戦に持ち込んで終盤に勝機をつかみたい。