現場で写真を撮っている時、けっこう辛い痛みが左のコメカミに走った。殺人現場には慣れているはずだが。これから私が貼る写真、敏感な方は注視せず文章だけをお読みいただきたい。前回の幼児餓死事件の現場写真を載せたら「BOZZ、やめて」とクレームが何件かあったので。
犯人は逮捕されてからまだ2週間。犯行は6月11日午後。カラオケパブの経営者、稲田真優子(まゆこ)さん(25)が、店の常連客の宮本浩志(56)に刃物でメッタ刺しにされ殺された。
大阪府大阪市北区天神橋4丁目10−5 第2JKビル 5階
まゆこさんの店「ごまちゃん」の他、7件の店舗があるのに、ビル全体の封鎖が続いていた。
犯人はまゆこさんの命を縮め、このビルで商売する店子らの運命も変えている。
まゆこさんが『ここから出たい、おうちに帰りたい…』と呟いている気がする。
犯人の宮本の念も凄い。この場所が彼の全てだったのだろう。ストーカーは「依存症」なので、彼のブレーキを止めるにはカウンセリングや治療しか無かった。まゆこさん本人が解決できる問題ではなかった。この辺りも折を見て詳しく書こうと思う。
まゆこさんが店をオープンさせてたった5か月。あっという間だったに違いない。この看板に毎日目をやって店に入っていったことだろう。
この写真を反対側の道路から望遠で撮っている時、頭に痛みが走る。
ごまちゃんにて。
兵庫県西宮市高須町1丁目の団地に住む会社員、宮本浩志(みやもとひろし)容疑者。
最初からまゆこさんを殺す目的でこのビルの非常階段に潜み、機会を窺った。
2人の娘と妻がいた。
自分を殺した男の写真と一緒に並べられたくないだろう。
【日時】2021年07月01日(木)
【提供】探偵ファイル