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去る21日、韓国警察庁のYouTube（ユーチューブ）に投稿された動画が1日で102万回再生を記録し、8900人のネットユーザーが「いいね」をクリックした。

テグ（大邱）警察のFacebook（フェイスブック）にも投稿されたこの動画は、大邱市内のある飲食店防犯カメラに映っていた”あるシーン”だった。

食事を終えて飲食店を出ようとしていた警察官らは、運ばれた料理を前にしても口にせず、ただ席に座る老人が目に入った。飲食店のスタッフたちも、食事に手をつけない老人が気になっているようすだった。

そんな中、「認知症の老人が行方不明になった」という通報が入った。

再び飲食店にやって来た警察官らは、退店の際に気になっていた老人の席に行き、事情を聞こうとすると老人は「お腹が空いて、ここに来た」と返答。これに、警察官らは「家族を呼ぶので、どうぞゆっくり食事を取ってくださいね」と優しく話しかけた。

飲食店の席にいた老人と、通報が入った件の老人が同一人物であることを確認した警察官は、家族に連絡を取り、老人がゆっくりと安心して食事を取れるように店側も席を配慮したという。

食事を終えるころ、飲食店に到着した家族に無事に引き渡されると、老人は深く頭を下げて飲食店を後にした。

この動画を見たネットユーザーらは「警察官の迅速かつ正確な行動に、市民として心から感謝する」、「あのように親切に対応してくれる飲食店、すばらしい」などの反応が寄せられている。