📖 創作･携帯小説

暗い校舎の上を、黒い雲がおおい始める。

ゴロゴロ......

おまけに雷まで鳴り始めた。

「あーあ、雷鳴ってるよ〜、どーする？部活」

あたしの親友、南　佐倉

が、空を指差して言う。

「休みに決まってるじゃん。こんなヒドい天気の中、外走らなきゃいけないなんて、先公もいやでしょ」

あたしの名前は、浅木　蒼空。

ここ、旭ヶ丘中学校の三年。受験シーズンまっただ中で、友達の佐倉と呑気に部活の話なんかしてる。

「だよねー、こんな天気で部活なんてあるわけないもん」

てか、マジでヒドい天気。雨も降り出した。

「なんかさー、早く帰れるようになんないかなw」

はあ？何を言ってるのでしょうか、このバカは。

「なるわけないじゃん」

そう言った瞬間、あの放送が始まったのだ。

あたしたちの人生を変える、あの恐ろしい出来事の始まりが…

ジ…ジジジ…

始まりは小さな機械音。

ジジジ…ジジ…

5分も１０分も経ったように思える時間が過ぎ、やっと声が流れ始めた。

「…旭ヶ丘中学校の皆さん…今から言うことをよく聞いて下さい…」

低いしゃがれ声、まるで酷く年老いた老人のようだった。

その後にすぐ声が変わった。

「ごめんね、特にキミ逹に恨みがあるわけでもない、でもこれだけ言わせて...」

そして、あの言葉が、中性的な声にのってスピーカーから流れてくる。

「さあ...処刑の時間を始めます」

最初は皆、冗談だと思って笑ってた。

でも...

「ヴィーーン！！」

突然、耳をつんざくような大きな金属音がスピーカーから流れてきた。

皆、床にへたりこみ耳を塞ぎながらスピーカーを見た。

「...というわけだから、皆、頑張ってね...」

最後に、男か女か分からないあの中性的な声が聞こえてきて放送は終わった。

あの金属音のせいで、聞こえなかった部分もあったが、大体みんなは理解したようだ、

この学校では何か普通じゃないことが起こっていると...


最初に喋りだしたのは、お調子者の亮だった。

「な、なんだ？今の...」

皆も首をかしげている。

「ねぇ、ヤダッ！私怖いよぉ...」

そう言って泣き出したのは、このクラスの中で一番小さい美桜。

隣にいた女の子が、美桜をなぐさめはじめたのがキッカケで一気にクラスが騒がしくなった。

ザワザワ...ガヤガヤ...

「ねえ佐倉、何が起こってるの」

あたしが聞くと、佐倉は真っ青な顔でこっちを見た。

「分かんない、でも向こうの子達...もしかしたらテロのしわざかもって...。ねえ、蒼空...なにが起こったかはあたしにも分からない、でも...」

「おい！！ちょっとは静かに出来ないのか！」

突然大きな声が響き、皆がその声の出所に顔を向けた。

「とりあえず、俺は隣のクラスを見に行ってみる。皆騒ぐなよ」

そう言って、パッと立ったのが生徒会長の野口 幸陽(こうよう)。

責任感の強い幸陽は、教室を出ていった。


それからしばらくして、怪しい男逹がクラスに入ってきた。

マシンガンを構え、低い声で脅す。

「いいか...よく聞け！...」



その後、男逹が出ていった教室には、今まで36人いたはずが、半分近くへった21人になっていた。

生徒会長は、その教室には戻ってこなかった。

・・・・・・

そこらじゅう血の海でだれもいなくなった教室で、一人の少女が呟く。

少女の肌は雪のように白く、花のように可憐だった。


「あーあ、みんな死んじゃったんだ・・・残念・・・」


少女はその美しい顔に似合わない冷酷な微笑を浮かべ、教室にただ一人、佇んでいた・・・

「･･･っ！」


ムッとする熱気に目を開けると、見慣れた部屋の屋根が目に入った。

「あ･･･れ･･･？」

ガバッと布団をはねのけ、起き上がる。

そう、ここは自分の家、あたしの家だ。

「蒼空〜！あんた早く起きなさいよ！今日学校でしょ〜！」

なんて、一階からママの声も聞こえて、あたしはますます混乱する。

(あれ？学校は？佐倉は？そうだっ！あの変な放送･･･全部、夢だったの？)

仕方なく着替えて下におりて行くと、朝ごはんはとっくに出来て冷めかけていた。

「ね、聞いてよママ。昨日の夜、すっごいリアルな夢見た！」

あたしは真面目に話しているのに、ママは　はいはいと軽く受け流している。

「信じてくれないなら別にいいけど！」

いそいで準備をし、出ていく。

「いってきまーす！」

なーんだ、夢だったんだー。そういうオチかー

そうやっていつものように靴を履き替え、階段を上る。

だが、楽しい気分でいられたのも教室に入るまでだった･･･

面白い！
続きがワクワク

>>12
ありがとうございます

ガラッ•••

ドアを開けると、そこには昨日となんら変わらない光景が広がっていた。

ただ違うのは、そこらじゅう血にまみれていたこと。そして昨日までゴロゴロしていた皆の亡骸が綺麗に片付けられていたこと。

そしてその教室の真ん中の床には、何者かの上靴の跡がついていた。

「•••っ！！」

あたしは目を疑った。

一番後ろの真ん中の席。

そこに、黒髪の美人な女の子が座っていた。こっちを見ながらニヤッとして。

でも、驚いたのはその女の子が、ちょうど一ヶ月前から不登校になった長谷川 愛華だったから。

「おはよう、浅木さん」

長谷川さんは、この血まみれの教室を見ても何も思わないのか、あたしから目を離さずに言った。

「ひ、久しぶり、、、だね。元気、だった？」

あたしがこんなこと聞ける立場じゃないことくらい自分でもちゃんと分かってる。

なぜなら、彼女を不登校にしたのは、紛れもない、あたしだったから。

それを知って、彼女はあたしに微笑みかけているのだろうか。

何歳ですか？

12歳です♪

いつも拝見しています！
>>16は私です
実は私も12です(笑)
頑張ってくださいね(^-^)

≫18　sickladyさん
こんな私のつたない文章を読んでくださってありがとうございます！
同い年ですね(*^_^*)
駄作ですが、これからもよろしくお願いします♪

「気にかけてくださってありがとう･･･元気だったわよ」

長谷川さんは不気味なほど、自然な笑顔でこっちを見ている。

怒ってないの･･･？

「怒って･･･ないの･･･？」

恐る恐る聞くと、答えは意外な一言だった。

「何のこと？」

えっ･･･

「憶えてないの？」

長谷川さんは、綺麗な顔で首をかしげる。まるでお人形さんのようだ。それも記憶をなくした。

「･･･っ！あたしっ、あなたにっ･･･酷いことした！それでも、憶えてないのっ･･･？」

目の前の彼女は、少しだけ不機嫌そうな顔をすると、相変わらず穏やかな鈴のような声で言った。

「酷いこと？そんなことされた憶えなんてないわ。それより･･･」

そして、あたしのすぐ前にタンッと降り立つ。

「あなたのクラスメイト達がどこに行ったか知りたくない？」

おもんなーい

はい、以上。天龍 源一郎でした。

>>21

じゃましないであげて


まぁ、６年前だけど

続き待ってるぞ

怒ってないのまで読んだ

小説の続きは？

自分で面白いと思ってるの？

(((((; • ̀д•́))))ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ