9月のナイター、ロッテ戦7回裏ラッキーセブンの事だった。フィールドビューの最前列に座る俺をフィールドの中からじっと見つめるアイリ、アイリは吠えろライオンズを躍りながらもアイリの目には俺しか映っていない様だった。「おいおい、お前はチアだぞ、すべての客を楽しませるための存在だ。そんなに俺だけを見つめるなよ。」俺は心の中で思った。しかし、アイリは俺だけをじっと見つめていた。
試合はライオンズの快勝、試合後にフィールドビューを立ち、ドームの出口に向かうとそこにアイリが立っていた。 「行かないで、そして私を抱いて」アイリは心の中で、きっと俺にそう語りかけていたのだろう。アイリの眼は潤んでいた。【続く】
試合はライオンズの快勝、試合後にフィールドビューを立ち、ドームの出口に向かうとそこにアイリが立っていた。 「行かないで、そして私を抱いて」アイリは心の中で、きっと俺にそう語りかけていたのだろう。アイリの眼は潤んでいた。【続く】