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セヌリ党（政府与党「国民の力」の前身）のチョン・ヨウク元議員は27日、ユン・ソギョル（尹錫悦）大統領の低俗発言問題と関連し、「尹大統領が間違ったことを言ったわけではないのに、なぜ謝罪をする必要があるのか。尹大統領はいま、必要のないことまでがまんしている」と主張した。

チョン議員はこの日、YTNラジオ「正面勝負」に出演し、「バイデン米大統領と会談した後、パク・ジン（朴振）外相と私的な会話をしていただけ。大統領の24時間をすべて公職の時間と見ることはできない」と言及。

また、大統領の発言を「外交惨事」と呼ぶ最大野党「共に民主党」に対しては、「ムン・ジェイン（文在寅）前大統領が中国を訪問した際、10回中8回は単独で食事をして、さらに韓国記者が中国公安に犬のように殴られても（中国政府から）謝罪されないことがあった」としたうえで、「中国を訪問して『中国は大きな峰で、韓国のように小さな国』と言った。それこそが”外交惨事”ではないか」と指摘。

尹大統領の問題発言は「公的な発言ではない」とし、「それにもかかわらず捏造され、わい曲されることは許されるのか。尹大統領が正面突破するのは当然。民主党やMBCが国民に謝罪すべき事案だ」と強調した。

これに先立ち、尹大統領が訪米中に「国会でこの野郎どもが承認してあげなければ、バイデンは赤っ恥だ」と発言したと報じられ、物議を醸した。

同件について尹大統領は「事実と異なる報道で同盟を傷つけることは、国民を危険に陥れること」と指摘。

また、大統領室のイ・ジェミョン副報道官は26日の定例会見で「外交のように国益を最大化するための銃声なき戦争で虚偽報道は国民の生命と安全に直結する」との認識を示した。

イ副報道官は「同盟を犠牲にすることは国民を危険に陥れること」として、「その被害者は国民ということが（尹大統領が）強調したかったメッセージ」と述べた。

大統領室は、尹大統領の低俗発言疑惑に関して「バイデン」ではなく発音が似た別の言葉を話しただけで、「国会」は米議会ではなく「韓国議会」を指した言及だと釈明した。