韓国政府が17~18日のケリー米大統気候候変動特使の訪韓を機に、福島第1原子力発電所内の放射性汚染水の海洋放出問題に対する憂慮を表明して客観的検証のための協力を要請したが、事実上の“拒絶”にあったという指摘が出ている。
ケリー特使が18日、福島原発汚染水関連問題に米政府が介入することは「不適切だ」という立場を明らかにしたからだ。
ケリー特使はこの日午前、出国に先立ちソウル市内のホテルで行われた内外信懇談会の最中に福島原発汚染水問題について「米国が日本を説得して韓国政府が要求する透明な情報共有が行われるようにする意向があるか」という質問を受けた。
すると、ケリー特使は「米国は日本政府が国際原子力機関(IAEA)と十分な協議を経て、IAEAも非常に厳格な(放出)手続きを樹立したと確信する」とし、「すでに手続きが進行中の状況で、非常に明確な規則と要求があるその手続きに米国が乗り入れるのは適切だと考えていない」と答えた。元国務長官らしく特有の外交的レトリックで「米国は関与しない」という立場を示したのだ。
【日時】2021年04月19日(月) 23:32
【提供】Wow!Korea