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まーあれだ様、少し手間は掛かりますが、コツさえ掴めば美味しい漉餡は自作できますので、チャレンジなさってみては如何でしょうか。
洗った小豆を一晩、たっぷりの水に浸します。水に色が出るので水を捨てます。
たっぷりの水で小豆を煮ます。湯に色とアクが出るので、小豆の湯を切り、水を替えてまた煮ます。できればこれをもう一度繰り返します。
漉餡のポイントはなんと言っても渋切りに尽きます。頃合いを見計らって複数回の渋切りをし、小豆が弾けず潰れず芯が残らずという煮加減に仕上げることが肝要です。
豆煮ができたら、少しずつ水を掛けながら豆煮を漉します。皮だけを除いて呉をすべて集めるイメージですが、もうひとつのポイントとして目の細かい濾し器を使い、できれば二度漉しをして舌触りのよいとろける餡を作るのが理想的ですね。
沈澱したら上澄みを捨て、新しい水を入れたら掻き混ぜ、また沈澱したら上澄みを捨て…上澄みが文字通り透き通るまで繰り返します。
これを和菓子屋さんは大量に製餡するので機械や器具を用いますが、家庭なら漉布(なければ綺麗に洗った手拭いなど)で搾れば生餡の完成です。
これで、名店の高級生菓子に勝るとも劣らない藤紫色の漉餡の元ができあがりますので、好みの量の砂糖を生餡に混ぜて火に掛け、練りながら好みの固さに仕上げます。
使うお砂糖は白双糖が最適だと思います。白砂糖やグラニュー糖よりも白双糖の方が餡の味がよいからです。また、お饅頭を作るときは沖縄の黒糖や黒砂糖を使って、濃厚な風味の黒糖餡にすればいいですよ。
わたしはこの基本の漉餡で、おはぎ、豆大福、柏餅を作ります。練切の上生もどき(型枠などの器具類がないので…笑)に使ってもお団子に塗っても、もちろんとても美味しいのです。