😷 広島新型コロナ・感染症

オミクロン変異株による「第7波」がこれまで経験したことのない感染爆発の様相を呈してきている。そんな中、目下の主流株とされる「BA.5」と同じく、「BA.2」から派生したと考えられるオミクロン株亜種の「BA.2.75」、通称「ケンタウロス」と呼ばれる新変異株の存在が、早くも新たな脅威として浮上してきている。

　このケンタウロス株がインドで初確認されたのは、今年5月。その後、アメリカ、オーストラリア、カナダ、ドイツ、イギリス、韓国などでの確認が相次ぐ中、7月19日には日本（大阪府）でも2人の感染者が特定されるに至っている。

これまでのオミクロン変異株とは明らかに異質であるという意味を込めて、ケンタウロス株と呼ばれている。

問題のケンタウロス株の感染力はBA.5株の3.24倍とされているわけですから、その実効再生産数は実に60.26という途方もない水準に達してしまう計算になるのです。1人の感染者から60人を超える感染者が発生していく状況は、まさに今までとは次元の違う脅威と言っていいでしょう」

疾病管理庁は14日、BA.2.75が国内で初めて確認されたと発表した。感染者は仁川（インチョン）に住む60代で、8日に症状が現れ、11日にコロナ確定判定を受けており、感染可能性のある期間に海外渡航歴はない。これは地域社会で感染したことを意味する。感染者は現在のところ軽症で在宅治療中。現在までに同居人1人と地域社会での接触者3人の中からさらなる感染者は確認されていない。