第2波へ最大1400床確保計画 第1波の倍以上 埼玉県が協力要請へ
毎日新聞 / 2020年7月15日 9時39分
新型コロナウイルスの新規感染者が埼玉県内で再び増加傾向にある中、県は14日、「第2波」に向けた新たな病床確保計画を発表した。ピーク時の患者数を2215人、入院患者数を1073人と見込み、最大1400床を確保する計画。「第1波」の際に県が確保した病床は約600床で、倍以上の確保目標となったことに大野元裕知事は「簡単な話ではないが、医療機関への財政的支援体制を整え、しっかり病床を用意したい」と話した。【鷲頭彰子】
新たな確保計画は、専門家による「新たな流行シナリオ」を踏まえて国が都道府県ごとに示した推計を基に作成した。感染者数に応じて、フェーズ1(小康期)▽フェーズ2(拡大兆候期)▽フェーズ3(拡大期)▽フェーズ4(ピーク期)——の4段階に分け、ピーク期には最大1400床が必要とした。また重症者用の病床については、ピーク期には200床が必要と試算した。
県は現在はフェーズ2に該当すると判断し、7月10日までに病床数を240床から約600床に倍増させたばかりだが、既に拡大期のフェーズ3に向けて医療機関に準備を要請する段階にあるとしている。15日にも各医療機関の病院長らを集め、計画の説明と病床確保の協力要請を行う。
県は6月2日、3段階に分けた必要病床数を発表。オーバーシュート(爆発的な患者急増)に突入した最悪期の必要病床数を2400床と見込み、医療機関に病床確保を要請していた。今回、目標値を「下方修正」したことについて、県医療整備課は「2400床は対策を何も講じなかった場合の最悪の数字。今回の1400床は対策の効果を見込んで国が示した数字を基にしている」と説明。フェーズを3段階から4段階に細分化した理由については「一般医療との両立を考え、スムーズに確保するために400床ずつ増やしていく形にした」と話した。
大野知事は定例記者会見で、「第1波」で病床確保が難航したことと対比して「国の予算も活用し、医療にかけられるお金も徐々に増えてきた。1400床に向けて確実な体制を取っていきたい」と述べた。
毎日新聞 / 2020年7月15日 9時39分
新型コロナウイルスの新規感染者が埼玉県内で再び増加傾向にある中、県は14日、「第2波」に向けた新たな病床確保計画を発表した。ピーク時の患者数を2215人、入院患者数を1073人と見込み、最大1400床を確保する計画。「第1波」の際に県が確保した病床は約600床で、倍以上の確保目標となったことに大野元裕知事は「簡単な話ではないが、医療機関への財政的支援体制を整え、しっかり病床を用意したい」と話した。【鷲頭彰子】
新たな確保計画は、専門家による「新たな流行シナリオ」を踏まえて国が都道府県ごとに示した推計を基に作成した。感染者数に応じて、フェーズ1(小康期)▽フェーズ2(拡大兆候期)▽フェーズ3(拡大期)▽フェーズ4(ピーク期)——の4段階に分け、ピーク期には最大1400床が必要とした。また重症者用の病床については、ピーク期には200床が必要と試算した。
県は現在はフェーズ2に該当すると判断し、7月10日までに病床数を240床から約600床に倍増させたばかりだが、既に拡大期のフェーズ3に向けて医療機関に準備を要請する段階にあるとしている。15日にも各医療機関の病院長らを集め、計画の説明と病床確保の協力要請を行う。
県は6月2日、3段階に分けた必要病床数を発表。オーバーシュート(爆発的な患者急増)に突入した最悪期の必要病床数を2400床と見込み、医療機関に病床確保を要請していた。今回、目標値を「下方修正」したことについて、県医療整備課は「2400床は対策を何も講じなかった場合の最悪の数字。今回の1400床は対策の効果を見込んで国が示した数字を基にしている」と説明。フェーズを3段階から4段階に細分化した理由については「一般医療との両立を考え、スムーズに確保するために400床ずつ増やしていく形にした」と話した。
大野知事は定例記者会見で、「第1波」で病床確保が難航したことと対比して「国の予算も活用し、医療にかけられるお金も徐々に増えてきた。1400床に向けて確実な体制を取っていきたい」と述べた。