新型コロナ感染症が世界に拡大し始めた昨年1月、中国からの輸送量が減少し船の欠便が発生するなど物流への影響が出始め、その後、世界でロックダウンが広がり、生産停止や倉庫、店舗の閉鎖などで輸送能力が縮小するとともに、物流の低下を見込んでコンテナの生産も下がったという。
しかし、昨年夏には中国の経済がいち早く再始動し、秋からは中国の輸出回復で大量のコンテナ貨物が米国に流入した。さらに昨年末からは北米の巣ごもり需要増加に伴い、アジア発北米向けの貨物が増加した。しかし、北米では輸出荷役が進まないという事態になっている。
ロサンゼルス沖に滞船
情報共有会合で報告した野村総合研究所の宮前直幸氏は、ロスアンゼルスのロングビーチ沖合いの滞船は2月5日に36隻あり、4月8日なっても23隻あると状況を報告した。その理由のひとつに北米全体の大寒波によって内陸への輸送する鉄道が遅延するなども要因だという。
また、外国船舶協会の担当者は港湾労働者が減っていることも通関手続きに時間がかかる要因となっていることや、内陸部の物流も供給力が落ちていることも要因と指摘した。日本通運の担当者はドライバーの離職も拍車をかけていると指摘。港湾の混雑で10時間近く並んで荷物を受け取るようでは、仕事にならない、とドライバーを辞めてしまうという。
こうした状況でコンテナが米国に滞在し、中国や日本ほか広範囲でコンテナ不足の影響が出ている。関係者によるとコンテナの製造は中国が世界の8割を製造しているという。昨年はコロナ禍で減産したが、実は一昨年も過熱する米中貿易摩擦からコンテナの需要減を見込み減産した。これも今回の混乱の背景だという。
中国のコンテナ製造業者は今年6月までオーダーが入っており、製造能力の上限に達しており、コンテナ価格も高騰しているという。これも海上運賃の高騰の要因となっている。
しかし、昨年夏には中国の経済がいち早く再始動し、秋からは中国の輸出回復で大量のコンテナ貨物が米国に流入した。さらに昨年末からは北米の巣ごもり需要増加に伴い、アジア発北米向けの貨物が増加した。しかし、北米では輸出荷役が進まないという事態になっている。
ロサンゼルス沖に滞船
情報共有会合で報告した野村総合研究所の宮前直幸氏は、ロスアンゼルスのロングビーチ沖合いの滞船は2月5日に36隻あり、4月8日なっても23隻あると状況を報告した。その理由のひとつに北米全体の大寒波によって内陸への輸送する鉄道が遅延するなども要因だという。
また、外国船舶協会の担当者は港湾労働者が減っていることも通関手続きに時間がかかる要因となっていることや、内陸部の物流も供給力が落ちていることも要因と指摘した。日本通運の担当者はドライバーの離職も拍車をかけていると指摘。港湾の混雑で10時間近く並んで荷物を受け取るようでは、仕事にならない、とドライバーを辞めてしまうという。
こうした状況でコンテナが米国に滞在し、中国や日本ほか広範囲でコンテナ不足の影響が出ている。関係者によるとコンテナの製造は中国が世界の8割を製造しているという。昨年はコロナ禍で減産したが、実は一昨年も過熱する米中貿易摩擦からコンテナの需要減を見込み減産した。これも今回の混乱の背景だという。
中国のコンテナ製造業者は今年6月までオーダーが入っており、製造能力の上限に達しており、コンテナ価格も高騰しているという。これも海上運賃の高騰の要因となっている。