2021年06月21日19時16分
香港紙「リンゴ日報」を読む同紙の支持者=19日、香港(AFP
【香港時事】中国共産党や政府に批判的な香港紙「リンゴ日報」は21日、同紙発行元の壱伝媒(ネクスト・デジタル)が25日に取締役会を開き、リンゴ日報の発行を停止させるかどうか最終決定すると報じた。複数の報道によると、当局による資産凍結で従業員給与の支払いに支障が生じ、事業停止に追い込まれる公算が大きい。
壱伝媒が当局に資産凍結の解除を求め、許可されない場合、運営を続けられないという。決定した場合、26日の発行が最後になるとも報じられている。
香港警察は17日、壱伝媒最高経営責任者(CEO)の張剣虹氏やリンゴ日報編集長の羅偉光氏ら幹部5人を、国家安全維持法(国安法)違反容疑で逮捕し、同紙に対する大規模な家宅捜索を実施した。記事を通じて「中国や香港政府に対する制裁を外国に呼び掛けた」疑いが掛けられており、当局は関連3社の資産計1800万香港ドル(約2億6000万円)を凍結。張氏と羅氏のほか、法人としての関連3社も起訴された。
リンゴ日報をめぐっては、昨年8月に創業者の黎智英氏も国安法違反容疑で逮捕されている。中国側はかねてリンゴ日報や黎氏を「政治的病毒をまき散らす」などと名指しで非難しており、香港の親中派も、同紙そのものを国安法の摘発対象とすべきだと論陣を張っていた。
香港紙「リンゴ日報」を読む同紙の支持者=19日、香港(AFP
【香港時事】中国共産党や政府に批判的な香港紙「リンゴ日報」は21日、同紙発行元の壱伝媒(ネクスト・デジタル)が25日に取締役会を開き、リンゴ日報の発行を停止させるかどうか最終決定すると報じた。複数の報道によると、当局による資産凍結で従業員給与の支払いに支障が生じ、事業停止に追い込まれる公算が大きい。
壱伝媒が当局に資産凍結の解除を求め、許可されない場合、運営を続けられないという。決定した場合、26日の発行が最後になるとも報じられている。
香港警察は17日、壱伝媒最高経営責任者(CEO)の張剣虹氏やリンゴ日報編集長の羅偉光氏ら幹部5人を、国家安全維持法(国安法)違反容疑で逮捕し、同紙に対する大規模な家宅捜索を実施した。記事を通じて「中国や香港政府に対する制裁を外国に呼び掛けた」疑いが掛けられており、当局は関連3社の資産計1800万香港ドル(約2億6000万円)を凍結。張氏と羅氏のほか、法人としての関連3社も起訴された。
リンゴ日報をめぐっては、昨年8月に創業者の黎智英氏も国安法違反容疑で逮捕されている。中国側はかねてリンゴ日報や黎氏を「政治的病毒をまき散らす」などと名指しで非難しており、香港の親中派も、同紙そのものを国安法の摘発対象とすべきだと論陣を張っていた。