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読売新聞 / 2021年7月28日 20時34分

　【北京＝大木聖馬】中国共産党機関紙傘下の環球時報（英語版）は２８日、中国軍が南シナ海の二つの海域で軍事演習を実施していると伝えた。英政府がインド太平洋地域に派遣した英海軍の最新鋭空母「クイーン・エリザベス」をけん制する狙いがあるとみられる。

　中国南部・広東省の海事当局は２３日と２６日、同省沖合の南シナ海海域で実弾射撃訓練などを２６〜２８日と２７〜２９日に実施するため、指定海域での航行を禁じる通達を出していた。訓練の詳細は伝えられていないが、二つの海域で対艦ミサイルの発射訓練などを行っている可能性がある。

　環球時報は、クイーン・エリザベスが２６日にシンガポールに到着し、南シナ海に入ろうとしているとし、「中国軍は英軍艦艇の活動を細かく監視し、いかなる不適切な行動にも対処する用意がある」とする軍事専門家の分析を伝えた。