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横浜の探偵が追い続けて昨年の１２月に東京地方裁判所で実刑判決を下された結婚詐欺師「増田勝紀」被告人だが、判決に対する量刑不当を理由とする控訴審が２０２２年４月１５日に行われた。

以前から知り合いだったという女性と入籍し「宮原」に改姓した「宮原（増田）勝紀」被告人は弁護士から促されるように入廷した。公判で被告人側は「被害者に対して被害弁償した（原資は現在の就労先代表者から借りた）」「道徳心を養うために専門家によるカウンセリングを受けている」など、判決を受けた事件の被害者には被害弁償が済んでいて、さらにカウンセリングを受けることにより自身の衝動性から起こしてしまった事件を省みた上で、社会的な道徳心を学び改心し更生するとして「執行猶予付きの判決を」と主張した。

一方で検察側は「約１年以上もマッチングアプリを使い真剣に男性と交際をしたいという被害者女性の気持ちに悪用した極めて悪質な行為で、弁償金に関しても被告人自身が用意したものではなく量刑上の評価としては限界がある」として判決通りの未決勾留１００日を参入した懲役２年６か月の実刑が相当であるとした。

傍聴した被害者女性らに話を伺ったが「宮原（増田）は“逮捕後も献身的に支えてくれた妻に愛をもって返していく”とかなんとか訳の分からないことを言っていましたが、まずは他にいる沢山の被害者にも弁償しろと言いたいです。それに結婚した女性は宮原（増田）が逮捕される１年ほど前から宮原（増田）と行動していて“共謀していたんじゃないか”と私たちは考えていましたので釈然としないです。これで執行猶予が付いたらやるせないです」とのことだった。

結審は５月１３日を予定しており、今後も引き続き注視していきたい。マッチングサイトに潜む結婚詐欺師　過去記事