超大型の台風21号は23日午前10時現在、暴風域を伴いながら東北地方に進んだ。
まもなく、太平洋側に抜けて温帯低気圧に変わる見込みだが、中心から半径1100キロ以内では風速15メートル以上の強風が吹いており、引き続き、暴風や高波、大雨への警戒が必要だ。
こうしたなか、ミクロネシア近海では新たな熱帯低気圧が発生した。
気象庁によると、台風21号は23日午前10時現在、宮城県北東部の牡鹿(おしか)半島付近まで到達した。
中心気圧は970ヘクトパスカルと勢力を維持しており、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで、中心から北側390キロ、南側280キロでは風速25メートル以上の暴風が吹き荒れている。
台風は今後、次第に温帯低気圧の性質を帯びながら、暴風域や強風域を広げ、今夜には北海道の東の海上に抜けて温帯低気圧に変わる見込み。
西日本から東日本、東北地方では、これまでの大雨で地盤が緩み、増水している河川があることから、気象庁は引き続き、土砂災害や、低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に厳重に警戒するよう呼びかけている。
一方、ミクロネシアのカロリン諸島近海ではけさ6時ごろ、新たな熱帯低気圧が発生した。
現在、西へ向かってゆっくりと進んでおり、あす以降、台風に変わる可能性があるとして、気象庁が動向を注視している。
【日時】2017年10月23日(月) 09:58
【提供】ハザードラボ