>>139
「お兄ちゃん何してるの?お兄ちゃん」。いてるわけないやないっすか?
「お兄ちゃん、遊ぼ遊ぼ」って「怖い怖い怖い、やめてくれ、成仏してくれ」って、「お兄ちゃんお兄ちゃん」ってどんどん近づいてくるんですよ。
「やめてやめてあっあっあっー」って言ってたら太陽の光が昇って来たんですよ。
そんで、女の子の声がシュッって消えたんですよ。
「夏で、脱水症状で死んでまう」思うて、「助けてくれーーーー!」って叫んだら、山びこが「助けてくれーーー」って。
「あれ?なんか山びこがおかしい?...はっ!わだーー!」って言ったら「大城ーーー!」って、わだ向こうの山で埋められてたんですよ。
それでちょっと会話してたんですよ。
わだ返事せんようになったんですよ。
僕も意識朦朧で「あっ、これあかんわ」思うて。
ファーってなってたら、軽トラックで作業着着たおっちゃんが上がってきたんですね。
なんかここの廃墟の管理人さんやいうて。
こっち向かって歩いて来て僕を発見してくれたんですよ。
「おい!何があったんやー!?」言うて。
「色々ありましたー」言うて。そしたら軽トラの荷台から(持ってきた)鉄パイプとかバールみたいなんで、ここ(首の周りの木の辺り)をどついてくれまして、で、穴掘ってくれて出してくれて、土払って、「水筒に入ったお茶の飲めー」いうて、「あなたは命の恩人です。ありがとうございます」言うたら、おっちゃんが「車乗れー、山降りてな駅まで送ったるから」って。