自民「大臣候補」が溺れる中国人秘書とカネ《スクープ撮》
「週刊文春」編集部
迫り来る中国への対抗が課題の岸田政権。その足元で国会議員が2年前から中国人女性を「外交秘書」に据え、親密な関係となった。妻は実家に帰る一方、パーティ券収入は2.5倍に増え、会場には“マオタイ酒タワー”、中国人が大挙して…。
それは、どこかちぐはぐな光景だった。壇上の主役は紋付き袴姿といういで立ちで、その背後には本人が「1億円」と豪語する大きな盆栽が置かれている。ところが、会場内の至る所で中国語が飛び交っており、舞台左手でタワーをなしているのは、日本酒の升でもシャンパンでもなく、中国貴州省のマオタイ酒だ。
マオタイ酒タワー
12月2日、ホテルニューオータニ「鳳凰の間」では自民党の松下新平参議院議員(55)の政治資金パーティ「松下新平政経セミナー」が開かれていた。250人ほどが会場に集い、17時に開幕。まずは同じ法政大学出身の菅義偉前首相が挨拶に立った。コロナ関連の全国行脚をしていると自らの近況を報告し、最後に傍らの松下氏を「応援しています」と激励した。
岸田首相
国会議員歴はすでに17年。参院の入閣適齢期とされる当選三回を数え、次の「大臣候補」らしい華やかさの一方で、参加者の一人は仲間にこう呟いた。
「いつもは来ているのに、奥さんの姿が見えないね」
そんな彼の冒頭のパーティに、公安調査庁や内閣情報調査室は並々ならぬ関心を寄せていたという。一体なぜなのか。
「岸田首相が新政権で最も力を入れるのが『経済安全保障』です。組閣では担当大臣を新設し、経済安全保障の『司令塔』となる部署を内閣府に新設する方針も固めました。先端技術の中国などへの流出を阻止するための経済安保推進法案も、来年の通常国会に提出する準備を進めています」(同前)
[ 匿名さん
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