東京都江戸川区の会社員、野本結梨香さん（当時18）の遺体が昨年11月に山梨県内の山林で見つかった事件で、警視庁は26日、交際相手で住居不定の防水工、渥美遼馬容疑者（31）を殺人の疑いで再逮捕し、発表した。「ノーコメントです」と話しているという。
捜査1課によると、渥美容疑者は昨年6月7日夜ごろ、江戸川区内の駐車場に止めた車の中で野本さんを刃物で突き刺すなどして殺害した疑い。 捜査関係者によると、この車の後部座席で野本さんの血液が見つかり、渥美容疑者は殺人容疑での逮捕前、「刃物で刺して殺害した」という趣旨の話をしていたという。 2人は昨春から交際し、野本さんは周囲に「（彼氏が）しつこくて別れたい」などと話していたといい、交際をめぐるトラブルがあったとみて調べる。 渥美容疑者は高校時代の同級生の堀俊哉被告（30）と共謀し、昨年6月7～8日に野本さんの遺体を遺棄した死体遺棄罪などで起訴された。防犯カメラ映像などから、渥美容疑者が昨年11月、千葉県内の堀被告宅方面に向かっていたことが判明。同月21日に車の横領容疑で逮捕される前、義父に「捜査1課入っていませんか」などとLINEで連絡しており、同課は捜査を逃れるために移動した可能性もあるとみている。
