>>600続き
(中略)
億万長者たちは、なぜロシア革命を必要としたのだろうか。
サットンは「ウォール街とポルシェビキ革命」という別の著書でこう説明する。
かつてJPモルガンやロックフェラーは市場の独占支配を彼らの目標としてきた。ところが19世紀の終わりころになると、ゆるぎない独占権を得るためには政治的にふるまい、大衆の利益と幸福の名の下に、社会全体を自分たちのために働かせることが最も効果的であると悟った。
(中略)
こうして1917年のロシア革命ははじまり、西側の資本と技術を継続的に導入しなければ成り立たない、非生産的な経済システムがロシアに作られる事になった。
そして彼らは革命政府を通じてロシアの富と人民を搾取し、彼らの脅威となるロシアの発展をコントロールする事に成功したのだ。