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🪓 メルティブラッド攻略・地方


No.654720
#342
つづき〜



「大体、この街にはなんでこんなにラスボス並みの強敵が
 うようよやって来るんでしょうか?
 貴女とか、ネロとか、ロアとか、ワラキアとか
 邪魔でしょうがないです」 byシエル

「大体、この街にはなんでこんなに可愛らしい女の子が
 うようよいるのかしら?
 貴女とか、妹とか、シオンとか、あの姉妹とか
 邪魔でしょうがないわ」 byアルクェイド


「え?」
「ん?」

互いをパチクリ見合わせた後、
同時に互いの台詞に対するツッコミの応酬がはじまりました

「シエルの元気が無い理由ってその事だったの!?」
「アルクェイド…貴女って人は…」

「ゴメンゴメン勘違い、確かに人間の貴女には
 そのことは大問題よね」
「まったく…」

「けど、私の言った事も元気の無い理由の一つじゃない?」
「…どうでしょうね」
「だから、嘘言う時の貴女は解りやすいわよ」

「…まったくもって癪ですね」
「かもね、けどスッキリしたでしょ」

そうアルクェイドがいった後は二人とも無言で
席を立つのはそれから暫くした後でした
喫茶店の外に出ると外は夕方
気持ち的に寒い季節になったみたいです


「ねぇシエル」
「なんですか」
「私は貴女にも感謝してるわ
 私は長い間生きていたけど『今』が一番楽しい
 志貴に恋して、貴女と戦って、普通の日常をすごせて
 永遠を生きるのが辛いと思う様になるなんて、ね」

「アルクェイド、貴女は敵ですけど」
「うん?」
「少し感謝してます」
「なんで?」
「さっき私の事を、可愛らしい女の子って言ってくれたから
 結構元気が出ましたよ」

「やっぱり元気無かったんじゃない」

気付くと、二人とも笑っていました

「可愛い女の子には嘘が装飾品みたいなものなのです」
「なら敵にばれない様にしないとね」


そう言って会話を交わすと
それが合図であるかの様に二人は別れていきました
立場は違えど二人はまるで親友のようです

「アルクェイド!今夜こそは手加減しませんからね!」

「シエルも!今夜は寒いらしいから
 張り切りすぎて風邪になんないようにね!」


[ ある感情をかたちに ]
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