三菱スペースジェット (旧MRJ) 三菱重工 財務基盤強化 不動産会社売却 202X年10月8日
三菱重工業は、近く、工場、施設の管理や不動産事業などを手がける非上場の完全子会社「MHIファシリティーサービス【旧:菱重(りょうじゅう)ファシリティー&プロパティーズ】」(東京都、従業員 2千人)を売却する手続きに入ることが明らかになりました
「MHIファシリティーサービス」は、同様の事業を手がけるグループ 8社を統合して 2016年1月に発足したばかりの会社ですが、三菱重工業では、202X年度中にも売却を完了させたい考えとされ、売却額は 1千億円程度の見通しで、外資系投資ファンドや日本の住宅メーカーが関心を示している模様です
三菱重工業は、202X年度までの 3ヶ年事業計画で、総額 2千億円程度の土地 ・ 株式を売却し、財務体質を強化する方針を掲げていましたが、計画実行期間が半ばを過ぎ、MRJ (三菱リージョナルジェット)の度重なる納期遅れで予想を超える開発資金がかかっているため「MHIファシリティーサービス」の売却に着手したとみられます
三菱重工業は、財務基盤強化のため、事業のリストラ(事業再構築)を進めており、海外勢に対抗できるよう、手持ちの資金を厚くし、グループ企業の三菱航空機が開発する国産初のジェット旅客機 MRJ開発の他、エネルギーや機械などの中核事業に経営資源を集中、将来への投資に備えることとなりました