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6日午後2時半ごろ、鹿児島県と宮崎県にまたがる霧島連山の新燃岳で爆発的噴火が相次ぎ、噴煙の高さは2000メートルを超えた。
新燃岳はけさから活発な噴火を続け、山頂火口の西側からは盛んに噴煙が上昇。
火山から10キロ南西に位置する霧島市の鹿児島空港では、火山灰の影響でエンジントラブルを起こすおそれがあるとして、午後1時20分以降の離発着便がすべて欠航している。
午後2時27分ごろには、爆発的な噴火が発生。
その後も断続的に爆発を繰り返し、同2時47分には、噴煙が火口から上空2300メートルに到達した。
鹿児島大学の火山学者、井村隆介准教授は、「地下のマグマが直接地表に噴出したマグマ噴火による爆発」だと見解を示した。
新燃岳は昨年10月の噴火の際にも、当初は熱で温められた地下水が噴き出す水蒸気噴火だったが、その後、マグマ噴火に移行している。
井村准教授は、「(報道機関が撮影したヘリ映像を見ると)山頂火口内の東側にあった火口は、押し出された溶岩が堆積した溶岩ドームで塞がれていた」と指摘し、火口が塞がれたためにマグマの通り道がなくなり、内部の圧力が高まって爆発的噴火に至った可能性を示唆した。
気象庁は午後5時半現在、噴火警戒レベル「3」の「入山規制」を維持している。
5段階ある噴火警戒レベルは、「4」になるとふもと自治体に重大な被害を及ぼすおそれがあるとして「避難準備」が発令され、最高レベルの「5」は「避難勧告」が出される。
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