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NO.12520881
関係構築の秘け぀は「あざずさ」坂本嚁午所長むンタビュヌ䞊


地政孊的重芁性のたすたす高たるフィリピンで、持ち前の明るさずコミュニケヌション胜力を歊噚に比閣僚に溶け蟌み、日本の察比協力を倧幅に前進させた囜際協力機構フィリピン事務所の坂本嚁午所長が、幎の任期を終えお今月末に垰任する。比政界だけでなく、比で事業を展開する日本䌁業の間でも倧きな存圚感を瀺した同所長は、倧きな仕事を成し遂げる䞊で䜕を重芖しおいるのか。今月フィリピン事務所で行ったたにら新聞の単独むンタビュヌで、自身の考えを語った。聞き手は竹䞋友章

 ―この幎間で成し遂げたこずは。
  事業ベヌスでいうず、新芏案件を70件くらい立ち䞊げた。これはかなり頑匵った協働の成果だず誇りに思う。それず、着任時に停滞しおいた案件が実はあっお、䟋えば、事業ずしおは完了案件の扱いであっおも、比偎が匕き継ぎ自己予算でやる郚分が残っおいお、数幎単䜍で匕きずっおいるようなケヌス。䟋ずしおは灌挑かんがい関係。それを䞀぀䞀぀片付けおいっおお、そういう今たでの喉に刺さっおいた骚、仕掛りの案件のめども立おられおきた。
 たた、の民間連携事業は、着任時はベトナムやむンドネシアが倧どころの察象囜だった。 着任埌、メディア発信も含めお皮々セヌルスに努めお、結果、22幎のフィリピン向け民間連携事業は 応募者数も採択者数も前幎比倍増、いきなり䞖界䜍になり、23幎には金額芏暡が䞖界最高になった。24幎は件数・金額ずもに萜ち着いたが、前広なぞの内談案件が旺盛に寄せられた。䞀緒に質の高い案件を日本䌁業ず䜜り䞊げおいくのに非垞に忙しくなったが、日本䌁業のやる気が匷く感じられた。
 その他、名の研修員を比政府から受け入れ、胜力匷化を図るずずもに日比䞡囜を぀なぐ人材の増匷に腐心した。ボランティアも、コロナ犍もあり着任時れロだったのが玄20人の掟遣が実珟できた。

 ―事業を倧幅に前進させるにあたっお重芁なこずは。
 二぀あっお、たず䞀぀は信頌関係。「に䌚っお話を聞きたい、に䌚うずこんなメリットがある」ず思っおもらえる関係を䜜るこずで前に進められる。ある比財務次官は、「金利の䜎さや金額の倧きさなどがドナヌ遞択のキヌポむントではない。重芁なのは䞁寧な解決に向けた包括的な協働姿勢」ず蚀っおいた。圌は「その点では最高」ずたで蚀っおくれた。
 私のモットヌは、盞手の立堎に寄り添うこず、盞互理解ず盞互尊重。こうした点で他パヌトナヌずも差別化されおいる。そしお結果ずしお、比范的円滑に最倧の効果が出るず同時に、コストも䞋がる。そこの基になるのは結局信頌。信頌ずいうのは、「困った時の友こそ真の友」ずいう諺通り。そしお、真の友人は、盞手にずっおたずえ耳の痛いこずでも蚀っおあげる友人のこずだ。

 ―比の「䌝統的な䞉぀の課題」をずっず指摘しおいる。
 22幎月に着任したばかりの翌月、前政暩の倧芏暡むンフラ開発政策「ビルド建蚭・ビルド・ビルド」の掚進むベントに呌ばれた。そこで私は「はこれたで以䞊にむンフラ協力を進める」ず蚀い぀぀、最埌に「ただし」ず付蚀したのが、①迅速な甚地取埗②請負業者ぞのタむムリヌな支払いず予算措眮③意思決定プロセスの迅速化・予芋可胜性――ずいう点ぞの比偎の責任察応の芁望だった。
 その埌もその問題意識を幎間ハむレベルにもガンガン蚀い続けた。そうするずだんだん皆も、なるほど、䜕ずかしなければ、ずなっおきた。 囜家経枈開発庁のバリサカン長官に至っおは、「レガシヌ・プロブレム䌝統的な課題が䞉぀あっお  」ずあたかも自分がそれを分析・提唱したかのように蚀いはじめた笑。おかげで昚幎月に、甚地取埗迅速化のための省庁間委員䌚を䜜る行政呜什19号が出た。昚幎月には、むンフラ旗艊事業の蚱認可プロセスを迅速化する倧統領什59号も出た。もう䞀぀のタむムリヌな支払いに぀いおは、予算配分の適切化が進展した。

 ―予算確保のためにどのような働きかけをしたのか。
 私が来る前、 政府原案のむンフラ予算が議䌚で倧幅に削られたこずがあった。受泚日本䌁業も みんな悲鳎を䞊げおいた。 働いおも金を払っおくれない。そもそも予算が぀いおいないず。「撀退やむなし」ず倧きな隒ぎになっおいた。なので着任しお、圓時のカンダ予算管理盞代行ずオンラむン䌚議をすぐに行い、 財務省、運茞省、公共事業道路省ずも倧臣クラスで議論しお、補正予算枠の掻甚に向けお迅速な申請察応を促した。
 でも圓初は、どの省も、「人手がない」ずか「忙しい」ずか。だからうちの所員が、䞀぀䞀぀のトランザクションに぀いお予算管理省、運茞省、公共事業道路省等を぀なぎながら「ここたでやるか  」ずいうくらい䞁寧に確認・調敎しお、同時に、私が運茞盞等に「早く持っおいかせるべき」ず具申しお、で、予算管理盞にも「い぀い぀申請が来るから、確実に受け取り、受け取ったらさっさず予算を手圓できないか」等ず調敎しお、その䜕バッチかの補正予算によっお、ずりあえずようやくなんずか䞀息぀けた。
 こんなドタバタ匥瞫びほう策を翌幎も繰り返しおはいけない。予算の線成サむクルに沿っお予防的に前広に手をうっおおくべきだず。予算線成は、毎幎月ぐらいに各省からの予算芁求を予算管理省がたずめ、囜家支出蚈画を䜜り、月䞋旬から議䌚にかけられ、幎末に成立するずいう流れ。そこで翌幎に必芁な予算芁求の積み䞊げを、うちのチヌムがたたたた「本圓にこんなずこたでやるか」ずいうぐらい、運茞省・公共事業道路省ず䞀緒に詰めた。寄り添っお、家庭教垫的に。
 ただ、マルコス政暩ずタッグを組んで翌幎床のに必芁な資金を党郚織り蟌たせおも、その埌議䌚で削られるずしょうがない。そこで、越川倧䜿圓時が22幎月にズビリ議長圓時含めお人の䞊院議員を公邞に招いお食事䌚を開いた際に、二人がかりで必死に説明・説埗し、䞊院24人のうち分のの理解獲埗に努めた。
  日本には信頌がある。われわれには熱量もある。あずはロゞック。公共事業道路省・運茞省は䟋幎、予算の執行率が䜎いので、 「予算぀けたっお䜿い切れないだろ」ず芁求予算案がカットされがちだが、の事業は信頌できる日本䌁業が着々ず事業を進めおいるから、執行率が䜎くなるこずはない。議員にも実際に、南北通勀線や銖郜圏鉄道号線や銖郜圏地䞋鉄などを芋おもらったりしお、「ほら動いおいるでしょ」ず説明した。 さらに、「予算぀かないず遅れるよ」ず畳みかけた。 「予算が䞍足するず、あなた方の政暩の目玉政策であるビルド・ベタヌ・モア が進展しない。深刻な枋滞が解消しない。生掻環境も経枈成長も奜転しない。あたながたの懈怠けたい・倱策ず蚀われるよ」ず。䞀方、「これが進むず、雇甚も創出されるし、・ 南北通勀線・ 地䞋鉄だけでモヌダルシフトにより毎幎䞇トンの枩宀効果ガスの削枛にも぀ながるんですよ」ずいったような話もしお。
 加えお、「玄束を守り、 契玄履行察䟡をキチンず支払い、信頌される囜になれるかどうかが、今埌の投資誘臎の分氎嶺になるよ」ずも匷調した。これからい぀たでも党郚パブリックだずかずいうわけにはいかない。ビゞネスに来おもらわなきゃいけないので、 マヌケットにも信甚しおもらわなきゃいけないでしょず。そのためには、たずは契玄に基づいお支払うこずだず。皆もっず投資を誘臎しお、雇甚も䜜りたい。この囜は人口ボヌナスが䞖界最長だけど、逆に蚀うず、雇甚を䜜らないず瀟䌚䞍安が起きる。これを散々蚀ったんですよ。いろんな堎面で、サブリミナルに、ハむレベルに。
 実は、22幎の月も、䞋院審議で案の定事業の予算が削られたこずがあった。次は䞊院。そしお11月、゚ヘルシト䞊院議員が「むンフラ予算をなんで削っおるんだ」ず、私が蚀ったようなロゞックで吠えた、ずいう情報を察知した。週末だったが、さっそく越川倧䜿に連絡を取っお、手分けしお、䞊院議員や倧臣にメヌルやらレタヌやら電話やら絚毯じゅうたん爆撃のようにしたくった。盎埌に倧䜿公邞で開かれた文化亀流の催し物で、䞡院議長や䞊院議員、圓時のゞョクノ財務盞ずかが集たった際にも、たた、越川倧䜿ずタッグを組んで䞀人ず぀捕たえお、ワヌッず説明した。するず䞊院議長も䞋院議長も「倧䞈倫、バむカム䞡院協議䌚で戻すから安心しお」ず請け負った。厳密に蚀えば、䞀郚補正予算を申請しないずいけない郚分もあったけど、実際バむカムで予算がなんずか戻った。
 それを受けお、12月16日に倧統領が予算法に眲名した。フィリピンは、翌幎月日から23幎予算が始たり、各省庁は日くらいに始業する。そこからよっこらしょず、運茞省の人が補正予算の申請曞類を䜜っお滞留しながら省内決裁を取ったりするのにたた時間をかけお  ずいうこずだず支払いがさらに遅れる。だから22幎内には申請曞類をセットしおおくよう運茞省に働きかけた。圓時のバりティスタ運茞盞にもすぐ連絡をずっお、予算管理省に速やかに申請曞類を届ける人も手配しおおいお、初出勀日の勀務開始時間に予算管理省の門が開くのを埅たせるよう、匷く促した。パガンダマン予算管理盞には、「開門時間に腹心を門によこしお、運茞省の人が埅っおるから申請曞類を受け取っお、優先凊理しおくれ」ず。
 囜際ルヌルでは受泚䌁業からの支払い申請受領埌玄50日以内に支払わないずいけないのに、以前は日くらい平気でかかっおいた。それがこの時は、20数日で支払われたず蚘憶しおいる。日本䌁業はうれしくお安堵するし、やる気も出る。東京の本瀟から「そんなの取り立おられなくおどうするんだ、匕き䞊げろ」ず蚀われおいたのが、本瀟を説埗できるようになる。さらに、次の入札には手を挙げようずか、向こうからの芁望に柔軟に察応しようずかなる。そうなるず運茞省も公共事業道路省もうれしい。議員は議員で自分たちの時代に進展を実珟・アピヌルでき、皆ハッピヌ。りィンりィンゲヌムです。
 これは、「こうやるず䞊手く回るよ」ずいうのをオン・ザ・ゞョブ・トレヌニングの芁領で家庭教垫的にやっおいるずいうこず。こうするず信頌が増すんです。さっきご玹介した比財務次官のコメントにも぀ながる。

 ―信頌関係のほかに重芁なこずは。
 個人的な人間関係・ネットワヌクも重芁。人脈構築、情報収集、察倖発信の重芁性を匷調した曞籍を先日読んで、たさしく、ず膝を打った。日頃から関係を䜜っおおけば電話やメヌル䞀本で片付くのに、その関係が構築できおないから亀枉も調敎もできない、アポも取れない、ずかね。人間関係を䜜っお機埮な情報を取っおきお、それを元に日頃から効果的察応をずるように努めるず、䞀局協力しおくれるようになる。こうした奜埪環に入れるかどうかが勝負。倚くの接觊が奜感を誘匕するずいう心理的珟象をザむアンス効果ずいう。60分本勝負で回䌚うより、10分回䌚ったほうがいい。
 私が芁人面談前に必ずチェックをするのは、出身地ず誕生日ず出身校。ある時、のバリサカン長官ずの面談予定があった。たたたた11月日で圌の誕生日。それで和菓子を「長官のために持っおきたしたよ」ずやっお。そうすれば向こうもうれしいわけです。日頃あたり笑わない圌が、私には笑顔を芋せおくれるようになる。出身地の芳光地やら事前に情報を調べおおいお、アむスブレヌキングでさりげなく觊れ぀぀話を盛り䞊げる。出身校のスクヌルカラヌ話も鉄板。こうやっお個人関係を䜜っおいっお、むンナヌサヌクルに入っお、日々閣僚らず携垯テキストメッセヌゞやメヌルを亀換する仲になれば、どんどん仕事が進むようになる。
 ナヌモアず愛嬌も重芁。いい意味で「人たらし」であるべき。「この人ずは䌚っお話したい、䞀緒に動きたい」ず思わせるかが勝負。そのためには「あざずさ」が倧事です。私は、あざず系女子のラブコメのテレビ番組ずかで、䞀生懞呜勉匷しおいたす笑。続く

【日時】2025幎03月27日 01:00
【提䟛】たにら新聞

本サむトに掲茉されおいる蚘事の著䜜暩は提䟛元䌁業等に垰属したす。