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緑の深奥をえぐる者たちに鉄槌を、CIBが密林に響く重機の咆哮を制す

タイ警察中央捜査局(CIB)は、森林破壊の現場を突き止め、違法な土砂採掘を行っていた9名の容疑者を摘発した。
静寂に包まれた常緑の地。その地下8メートルまで穿たれた巨大な穴は、まるで地球そのものが呻き声をあげたかのような異様な光景だった。面積は2,800平方メートル、合法の許容範囲のほぼ2倍。しかも深さに至っては、認可された5メートルを超え、8メートルに達していたという。掘削対象となっていたのは、国が定める“森林保全区域”──本来、人の手による改変が厳しく制限されている土地である。

「少しぐらい深く掘っても、バレやしない」そう心の中で叫んだかどうかは不明だが、そこにあったのは確信犯的な構図だったと言わざるを得ない。実際、現地の行政機関である地方自治体が発行した許可証には、明確に「深さ5メートル・面積1,600平方メートルまで」と記されていた。にもかかわらず、重機は躊躇なく地中を貪り、樹木の根はむき出しにされ、大地は痛みを抱えたまま沈黙していた。

それは自然への挑戦だったのか、あるいは利権という名の幻想に駆られた結果だったのか。果たして、その真偽を見極められるのは、天のみだったかもしれない。

捜査にあたったのは、CIB傘下の自然資源環境犯罪対策課。現場での綿密な測量と航空写真の照合により、違法行為の証拠は決定的なものとなった。「掘ってはならぬ場所に、掘ってはならぬ深さで、掘ってはならぬ者たちがいた」。CIBは、静かに、しかし確実にその全容を浮かび上がらせた。

言葉を失うような破壊が、時に言葉にならない静けさの中で進行している。だからこそ、警察は言葉ではなく、行動で語らねばならない。

タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。

 

【日時】2025年06月02日 08:39
【提供】タイランドハイパーリンクス

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