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2月2日(水曜日)、マニラ国際空港第2ターミナルに到着の成田発PR427便に乗っていた日本人2人が税関(Bureau of Customs=BOC)によって現金1億円を持ち込んだとして摘発、拘束された。
フィリピンに外貨を持ち込む場合、1万ドル以上は申告の義務があり、これを知ってか知らずか隠れてフィリピンに多額の現金を持ち込む日本人も多く、BOCも怪しい日本人の摘発に努めていて、最近でもギャンブル用に数千万円の日本円を持ち込んで拘束されたことがあった。
今回の摘発は成田空港から多額の現金を持ち込むとインターポールを通じてフィリピン当局に通報があり、日本でも出国する場合、100万円以上の現金を持つ場合は申告する義務があり、今回の摘発は泳がせてフィリピンで高速を狙ったと見られている。
日本人2人はフィリピン入国時にBOC係官から2度申告する物はないかと聞かれ『ない』と答えたが、スーツケースを調べられ発覚した。
この2人の身元はまだ明らかにされていないが、身体に刺青があることなどから、ヤクザ関係ではないかと当局はみて調べを進めている。
また、1億円もの現金の使途だが、違法薬物の購入、或いは銃器の購入、単純に裏社会のマネーロンダリングをしようとしたなどと当局は見ている。
なお、摘発時に身元不明のフィリピン人6人が現場に来たことが確認され、BOC側は犯罪捜査局(CIDG)の係官だと名乗ったと主張しているがCIDG側は空港へは行っていないと否定する不可解なことも明らかになっている。
今回の1億円は没収措置にされるが、裁判を起こして取り戻すことは出来ても長い時間と費用がかかかり、持ち込んだ2人はフィリピン国内法によって起訴、裁判を受けることになる。
【写真は事件の起きたマニラ国際空港滑走路の様子】
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