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「特別な警戒の必要はない」 BGCの銃撃事件でタギッグ署
首都圏タギッグ市ボニファシオ・グローバル・シティー(BGC)のマニラ日本人学校から約500メートルほどの路上で20日午後1時半ごろ、会社員のカレンエバン・フランシスコさん(31)が何者かに撃たれ、搬送先の病院で死亡が確認された。

タギッグ市警察署長のロバート・バエサ警視は21日、まにら新聞の取材に「特定の個人を狙った事件だったと見ているが、解決に向けて特別捜査班の設置を命じた」とし「日本人コミュニティーが特別に警戒する必要はない」と語った。

フランシスコさんが銃撃された現場は歩行者や通行車両が行き交う一角で、第11番通りと40番通りが交差する地点の歩道沿い。

事件から1日が立った現場には花束が置かれ、花束の側にはロウソクを灯していた形跡も見られた。

現場近くの駐車場を担当する警備員は、事件時もそばにいたが「犯行は見ていない。

車を誘導していて別の方向を向いていた時に銃声のようなものを聞いた。

それから人が倒れているのを見たが、近くにはいかなかった。

すぐに警官が来て、立ち入り禁止のテープを張った」と話した。

犯行現場向かいに店を構えるバーガーキングの入り口上方のガラス窓には、流れ弾となった銃弾1発が貫通していた。

店員によると、事件時に店内には客がいたが、銃弾は上方だったので、特別驚いた客や被害者もいなかった」と平静な様子で応じた。


▽映像を投稿できない
一方、近くの別のファストフード店の前にいたグラブフードの運転手は「2発ほど銃声のような音が聞こえ、現場にいった。

自分は携帯で動画を撮影している」と語った。

見せてくれた映像には、頭部から血を流して横たわる男性が映っており、すでに亡くなっているかのような様子だった。

同運転手にどこかに投稿したのか聞くと、過去の体験から「毎日注文待ちでこの付近に来るし、BGCの警察は厳しい。

事件の録画の投稿者だと警察に特定されるのが恐い」と明かした。

事件報告書などによると、マカティ市在住のフランシスコさんは、事件現場の目の前に建つブリリアンスセンター(ビル)に入居する会社で、人事担当として働いていた。

上司の指示があり銀行手続きのため、現金が入った紙袋を持ってビルを出て、交差点を渡ろうとしたところ、待ち伏せしていたと見られる容疑者が徒歩で近づき、顔面を2発撃たれたとみられる。

監視カメラの映像で容疑者が現金の入った袋を持ち去ったことが確認されている。

その後、容疑者はもう1人が運転するバイクに乗り、交通量の多いカラヤアン通りに逃げ去ったという。


▽強盗目的の可能性も
21日午後6時過ぎ、同事件について会議を終えたバエサ署長は「犯行目的は強盗の可能性が強いが、まだ捜査中で特定できていない」と述べた。

付近にはデンマークやイスラエル、オーストリア大使館などがあるが「特定の大使館を狙ったテロとの関連はない」とした上で「警察官も増強を図っており、日本人コミュニティーを含むBGCの安全は保証する」とも言及した。

事実BGCでは21日、どの交差点にも警官や交通警官の姿があった。

一方で同署長は、事件現場付近に配置していた見回りの警官は20日、新たにアップタウンモール付近に設置予定の交番の清掃に回されていた点も指摘した。

(岡田薫、ロビーナ・アシド) (上)ボニファシオ・グローバル・シティー(BGC)のカレンエバン・フランシスコさんが銃撃された現場=21日午後4時過ぎ、首都圏タギッグ市で岡田薫撮影。

(下)まにら新聞の取材に応じるタギッグ市警察署長のロバート・バエサ警視=21日午後6時半ごろ、首都圏タギッグ市で岡田薫撮影
【日時】2022年04月22日
【提供】まにら新聞

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